2026-05-01から1ヶ月間の記事一覧

マテリアリスト 結婚の条件

(以下「ネタバレ」しています)ルーシー(ダコタ・ジョンソン)がマッチメーカーにとって「宝の山」である結婚式場でふるいコーラにビールを差し出すジョン(クリス・エヴァンス)に再会してのハグが強烈だなと思っていたら、そこに答えがあった。振り返る…

週末の記録

同居人が行きたがっていた、小豆沢の倉を改装した本屋&カフェへ。apollonのコーヒーにバスクチーズケーキとバナナケーキ、どれもやさしい味だった(ケーキの写真は食べる前に撮るのを忘れたので無し)。帰りに志村銀座通りを往復してマルフクベーカリーでお…

クリスティ

アイルランド映画祭にて観賞。2025年、アイルランド・イギリス、ブレンダン・キャンティ監督作品。出演しているKabin CrewのSound of the NorthsideのMVが流れるエンドクレジットにあったかく楽しい気持ちになった。時に口元へ持っていく母の形見のペンダン…

イート・ザ・ナイト

「英語の先生じゃなく進学指導の先生と会ってた、うそをついたのは将来のことを考えたくないから」という、短編『アフター・スクール・ナイフ・ファイト』(2017年)の登場人物のセリフは忘れ難い。その後に本作を見たら、その他の作品は分からないけれど、…

世界の果てまで3キロ

EUフィルムデーズにて観賞、2024年ルーマニア、エマニュエル・パルヴ監督作品。17歳の青年アディが電気を点けずにいた部屋が父親によって照らされた後の場面がまず辛い。服をひん剥かれるなどされるわけでなくとも、両親や警察など大勢の大人に取り囲まれて…

冬よ さようなら

EUフィルムデーズ クラシック・セレクションにて観賞。1988年ドイツ、ヘルケ・ミッセルビッツ監督作品。ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツ、映画は監督のスタート地点である踏切に始まる。救急車の中で生まれたそうだ。ドキュメンタリーを、対話のそれを作るわ…

アロイーズ

EUフィルムデーズ クラシック・セレクションにて観賞。1975年フランス、リリアーヌ・ド・ケルマデック監督作品。アロイーズ・コルバスの絵を講義で取り上げる年配の男性が「男性の描写には嘲笑と冷酷が見られる、彼女の熱狂的な愛を拒んだ相手への…」と話す…

ビューティフル・ガール

EUフィルムデーズ クラシック・セレクションにて観賞。1969年リトアニア、アルーナス・ジェブリューナス監督作品。私には母親に片思いする女の子の話に思われた。母親とて娘を愛しているが、暗い窓辺で自分を待っている彼女に帰るなり「今日は誰か来た?」、…

サナトリウム

EUフィルムデーズにて観賞、2025年アイルランド、ウクライナ、フランス制作。アイルランドのガー・オルーク監督がウクライナ、オデーサ近郊の塩湖に面するサナトリウムの2023年の夏を収めた作品。ソ連時代に建てられた施設の現在の稼働率は20パーセントもい…

ドランクヌードル

刺繍アーティストのサル・サランドラにインスパイアされた作品とのことで、情景を重ねていくスタイルは刺繍のようだと思った。どこかへ向かう、何かが結実するというより、存在する幾つもの真実を提示してくるような映画。アリスがモチーフの刺繍があったけ…

シンプル・アクシデント 偶然

ワヒド(ワヒド・モバシェリ)が医者へ行かないのは、殴られて傷ついた腎臓と共にある状態から抜け出せないからだろう。私だって身近にいたら病院へ引っ張って行きたい程だろうけど、当人以外が決められることではない。彼は初対面のシヴァ(マルヤム・アフ…

大人の人生

イタリア映画祭にて観賞、2025年グレタ・スカラーノ監督作品。『山逢いのホテルで』(2023年スイス・フランス・ベルギー)『私のすべて』(2024年フランス)などは障害のある息子を一人つきっきりで育てる母親が生き方を見直す話だったが、これは「面倒を見…

5秒

イタリア映画祭にて観賞、2025年パオロ・ヴィルズィ監督作品。雪が降りしきる中、荒れ果てた厩舎で一人その日を暮らすアドリアーノ(ヴァレリオ・マスタンドレア)。弁護士事務所の同僚ジュリアーナ(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)は「人と関わればうつ…

サンキュー、チャック

最初に提示される第3章の終わりには、この章が「何」であるかがはっきりする。私は子どもの頃からあのように感じているから原作小説は知らないけれど見当がつき、とはいえ解釈の違いがあるからこそ色々と面白かった。例えば教師のマーティー(キウェテル・イ…

学校の1年間

イタリア映画祭にて観賞、2025年ラウラ・サマーニ監督作品。「あいつは二人のキスを見て動揺したんだ、お前のせいだ」「なんで私だけ?二人でキスしたのに」(自動ドアの向こうにハグで慰め合う男二人、うち一人がキスの相手)に端的に表れているように、男…

人生はそういうもの

イタリア映画祭にて観賞、2025年リッカルド・ミラーニ監督作品。いつどこにでも起こりうる話とはいえどうしても『ローカル・ヒーロー』(1983年アメリカ)が思い出され、最後にバート・ランカスターがヘリで到着して一件落着なんでしょ?と見ていたんだけど…

スイートハート

イタリア映画祭にて観賞、2025年マルゲリータ・スパンピナート脚本監督作品。「浜辺の貝はひとりぼっちだったけれど波と風の音に育てられた」というお話を大好きなベビーシッターにせがんでいた少年ニコ(マルコ・フィオーレ)は、彼女が結婚する夏、高齢の…

不知火海

「水俣病公式確認70年によせて 土本典昭監督特集」で『水俣 患者さんとその世界』と続けて観賞。チッソ水俣工場を見下ろす丘で聞く「チッソの歩みは資本主義と日本の歩みそのもの」。朝鮮の興南工場の設立には大使(政府)が介入して二束三文で土地を買い叩…