2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

未来よ こんにちは

見ながら頭をよぎったのは、よくその後継者と言われるロメールの作品ではなく、昨年「男と女」を見返した時に思ったことである。なんて普通の人達なんだろう、と。普通の人の先に普通の未来があるという話。それが愛しくも少し怖くもあった。 イザベル・ユペ…

モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由

「俺はただのろくでなしじゃない、ろくでなしの王様で、ろくでなし達を派遣する」(だっけ?)というジョルジオ(ヴァンサン・カッセル)のセリフが振り返ると面白く、ああいう男がああいうふうに生きているのを見て、同じような道を踏み出す、でも王様じゃ…

パッセンジャー/キングコング 髑髏島の巨神

週末の封切作二本、どちらも満席だった。 (以下どちらも「ネタバレ」あり) 「パッセンジャー」のオーロラ(ジェニファー・ローレンス)の「船から下りられない!下りられない!」という叫びの怖いこと、私にはあれがこの映画のメインテーマに思われた。文…

週末の記録

去年もお花見少し前に買ってもらった、vukeのプリン。一周年を迎えたエキア成増にて購入。普通のと苺のとカフェオレの、どれも美味しい。 久々に立ち寄ったクリスピーではイースターの三種のドーナツと、まだ食べていなかった上陸10周年記念の「ブリュレ グ…

娘よ

公開初日、岩波ホールにて観賞。劇場によると「日本で公開される初めてのパキスタン映画」で、本作がデビューとなるアフィア・ナサニエルが10年を掛けて制作したのだそう(時間を食った主な理由は、女性監督の初長編というので資金が集まらなかったからだと…

ラブン/ムアラフ

ヤスミン・アフマド特集にて、更に後日、時間の合った二作を観賞。いずれも先の「細い目」(2004)と比べながら見てしまった。 ▼「ラブン」は2003年の監督一作目。「オーキッドが初登場する」程度の情報で見始めたところ、彼女は殆ど出てこず、メインはその両親…

細い目

シアター・イメージフォーラムにて開催中のヤスミン・アフマド特集で、2004年に制作された監督二作目を観賞。 映画が始まると、中華系の少年が母親に詩を読んでいる。「どこの人が書いたと思う?インドだよ」「言葉も文化も違うのに気持ちが伝わってくる、不…

平日の記録

苺の新商品。 左上から時計回りに、久々に立ち寄ったミスドにて、半々の形が面白いなと手にしたポン・デ&イーストドーナツ、の苺版。餅が苦手なので「モチモチ」もダメだけどつい買ってしまった。 カフェドクリエでは苺とヨーグルトムースのケーキ、エクセ…

わたしは、ダニエル・ブレイク

公開初日、満席続きのヒューマントラストシネマ有楽町にて観賞。 昨年「ケン・ローチ初期傑作集」で「キャシー・カム・ホーム」を見ておいて本当によかった。50年前のそちらと本作とは、テーマといい綿密なリサーチに基づいている(と、こちらでは表立って言…

最近見たもの

▼韓国映画三本 立て続けに公開されている話題の韓国映画三本を、順に観賞。 「お嬢さん」に対する感想はあまり無い。ただ、スッキ(キム・テリ)の「天性のものですね」に対する秀子(キム・ミニ)の笑顔、あれは何にも勝る。私は物心ついた時からお腹の底に…

こみち堂

開口一番(柳家あお馬「やかん」) 柳亭こみち「熊の皮」 柳亭こみち「鉄火のお千代」(三遊亭白鳥・作) (中入) 三遊亭白鳥「落語の仮面 第一話」 柳亭こみち「稽古屋」 (3/15・国立演芸場)

平日の記録

チェーン店の高級版。 宮益坂上のコメダ珈琲店は、入って気付いたけれど他の店舗と全然違う。内装が山小屋めいてないし、メニューの文言も落ち着いてるし、値段もちょこっと高い。居心地がよくて気に入った。ソーサーの金文字の「Nagoya」が何となく可笑しい…

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件

「本作完成時の当初のバージョンである3時間56分版」の4Kレストア・デジタルリマスター版を角川シネマ有楽町にて観賞。 映画が始まってしばらくすると、時代背景についての文章が出る。四時間もあるのに説明書きも必要なのかと違和感を覚えながら見ているう…

ロスト・エモーション/スイッチ・オフ

「未体験ゾーンの映画たち 2017」にて観賞。 監督やキャストに惹かれて見た二作だけど、ラストシーンには少し通じるところがあった。 ▼「ロスト・エモーション」(2015/アメリカ)は、ドレイク・ドレマス監督によるSFもの。ニコラス・ホルトは「目覚める」男…

ラビング 愛という名前のふたり

虫の音に始まるからというわけじゃないけど、始めのうち映画「沈黙」を思い出していた。結婚せず同棲してりゃ済む、故郷を出てワシントンに行きゃ済む、「妙なことにこだわらず楽な道を選べばいいだけ、簡単だろ?」と世間は言うわけだ。逮捕されたリチャー…

週末の記録

春の近い週末の夕食。 ひなまつりのちらし寿司には、いっぱいの飾りの下の寿司飯に、蓮と人参と椎茸とちくわを甘辛めに煮たものと刻み穴子を混ぜた。なかなかだった☆ 同居人によるコロッケの中味は、鯖の水煮缶とじゃがいもと大根の葉っぱとチーズ。とても美…

百日告別

「同じ時に誰かを失った者達を乗せたバスが、下りながらも光に包まれて進んでゆく」ラストシーン。まずは時間を旅する物語である。この映画を見ていると、まるでツアー旅行のような仏教の供養のスケジュールは、大昔からの、人々の、誰かの死を受け入れるま…

平日の記録

チェーン店の新しいチョコレートのメニュー。 エクセルシオールカフェにて、ブラウニーのクレミア(ソフトクリーム)添え。美的センスの無い私でも思う、盛り付けが最悪だ(笑) スターバックスでは「今だけ」とあった、アメリカンスコーン チョコレートチャ…