2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

白頭山大噴火

さしずめ「腰抜けハ・ジョンウの大冒険」。除隊一日前に引っ張り出された「民間人」の彼が、アメリカも中国もこっから出てけ、朝鮮が壊れちまうだろ!と叫ぶ。「感傷的だからこそ工作員になった」イ・ビョンホンはそんな彼だけは信じられると言うのだった。…

ドライブ・マイ・カー

男がセックスする時に求められることはない「なぜ?」が女には求められる。妻が自分以外の男とセックスしていた理由を彼女の内に求め続け行き詰まっていた男が、そうか、理由なんてないんだと気付くまでの物語である。北上した旅の終わりに家福(西島秀俊)…

週末の記録

韓国旅行の気分。 池袋にオープンしたカフェ ド パリ アンポルテで購入した、ミニボンボンの苺とあおぶどう。一番下の層が子どもの頃に食べたゼリーそのものという感じで、昔の夏休み気分。 済州島のマンダリンタルトと苺ヨーグルトチョコレートは実に「お土…

Summer of 85

本当に16歳が書いた物語のようだった。同時に頭からお尻まで、韓国ドラマのラブラインならぬクィアラインとでもいうものにずっと貫かれており、未読の原作だってそうなんだろうけど、その組み合わせと強烈さがこの映画だと思った。アレックス(フェリックス…

子供はわかってあげない

原作も未読なら予告にも遭遇していなかったんだけど、沖田修一の映画は「南極料理人」以降全て劇場で見ているので出かけてきた。振り返ると似ているようで一作毎に違うことを描いてきたんだなと思う。朔田美波(上白石萌歌)の身になったVR的な映像だからと…

平日の記録

新しめのお店。 日本橋髙島屋にオープンした黒澤文庫では、日に5食という苺とホワイトチョコのマウンテンケーキとカフェオレ。ドリンクの大きさにびっくり、頑張ったけど飲み切れず勿体なかった。 西武池袋の三省堂前の馴染みはいつの間にかイー・エー・グラ…

モロッコ、彼女たちの朝

カサブランカの旧市街。アブラ(ルブナ・アザバル)が営むパン屋はそのまま道に面しているし、鍵さえ開ければ近くの女性が家族のようにテレビのリモコンを借りに来る。家と街とは繋がっている(このあたり、少し前に再見した「シルビーの帰郷(HOUSEKEEPING…

愛のように感じた

「17歳の瞳に映る世界」のエリザ・ヒットマン監督の2013年作品。物語はまだ14歳のライラがもうすぐ16歳のキアラに手を取られて…というより手に手を取って先に行く/後を行くのに始まる。私には彼女らが、セックスしなければと思っていた頃の自分とするように…

週末&平日の記録

夏休み。 目白の志むらにてかき氷、「いちご」に「桃と白餡」。餡子が苦手な私もこの白餡を氷と食べるのは好き。同居人はシロップが和菓子屋さんの味だと感動していた。 韓国のマヌルパンを再現したという「俺の罪悪パン」と「漆黒の罪悪パン」。ホットグに…

ウォーデン 消えた死刑囚/ジャスト6.5

第4回東京イラン映画祭にて、時間の合った二作を観賞。いずれも組織内である程度の地位まで上り詰めた男が自身の仕事の内容を見つめ直すという内容で、イスラム革命前と現在におけるそれぞれの問題が描かれている。 ▼「ウォーデン 消えた死刑囚」(2019年、…

ROCKS ロックス

APARTMENT by Bunkamura LE CINEMAにて観賞。2019年イギリス、サラ・ガブロン監督。先の日曜日に「シルビーの帰郷」(感想)を見たところだから、冒頭ロックス(ブッキー・バックレイ)のママがハグして手を取って娘を送り出す姿に、位置こそ逆だけど、そう…

グレゴリーズ・ガール/シルビーの帰郷

特集上映「サム・フリークス Vol.14」にてビル・フォーサイス二本立てを観賞。 ▼「グレゴリーズ・ガール」(1980/イギリス)はスコットランドの男子高校生グレゴリー(ジョン・ゴードン・シンクレア)がサッカーチームに加わった女子ドロシー(ディー・ヘプ…