2018-01-01から1年間の記事一覧

今年を振り返って

劇場観賞した映画の中から、お気に入り10本を見た順に。 ▼ナチュラルウーマン (感想) ▼BPM ビート・パー・ミニット (感想) ▼ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 (感想) ▼アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル (感想) ▼フロリダ・プロジェクト 真…

年末の記録

年末は韓国旅行。初めてということもあり有名な観光地をせっせと回る。とても楽しかった。色々なことを考えたものだけど、ここに記録したらきりがないから写真だけ幾つか。 ソウルでは明洞に泊まって一日中お出掛け。二日目など同居人のiPhoneの記録によれば…

アリー スター誕生

ドラァグ・バーの楽屋を訪ねたジャック(ブラッドリー・クーパー)が「La Vie en Rose」を歌い終えたアリー(レディー・ガガ)の偽の眉を剥がすのは、「スター誕生」で毎回描かれる(最初の37年版は未見だけども)「君は装わなくていい」という要素だが、本…

三連休の記録

同居人の誕生日、ケーキはどうすると聞いたら糖質制限してるし無くていいかなと言っていたのが、やっぱり食べようとタカセの9階のコーヒーラウンジへ。誕生日だと話したらお店の人がろうそくをサービスしてくれた。昔ながらのショートケーキもチーズケーキも…

マイ・サンシャイン

オープニング、画面に登場した女の子が小売店に入って数分で殺される。そのラターシャ・ハーリンズ事件に関する実際の報道映像、ビル・ウィザーズの「City of the Angels」、ロサンゼルスの空撮、王様のようにゆくかつてのジェシー(ラマー・ジョンソン)の…

週末の記録

だいぶ寒さの増した週末は、恒例、六本木のクリスマス巡り。ミッドタウンのスターライトガーデン2018は東京タワーを臨むイルミネーションにミストやしゃぼん玉が飛んでなかなか楽しかった。 帰り際、特別出店していたISHIYA GINZAで看板商品サク ラング・ド…

暁に祈れ

オープニングは、やはりシネマート新宿の大きなスクリーンで見たばかりの「ゴッズ・オウン・カントリー」と同じく主人公の裸の背中。この時点でここから遡らないと分かる。背中は「それまで、あるいは今」を語るものだから。これは彼、ビリー・ムーア(ジョ…

平日の記録

白メニュー。 セガフレード・ザネッティのパーフェクト・ホワイトラテは美味しいけれど、中のマシュマロはいらない…って去年の冬にもそういうのを飲んだ記憶が(笑) ベローチェの前を通りすがりに目を惹いたのはいわばコーヒーゼリーの白版。パンナコッタの…

おとなの恋は、まわり道

見ながら同居人ともども一時間そこそこのように感じたものだけど(実際の上映時間は90分弱)、この映画については、それって、年を取ると以前よりも時が経つのが早いというあの感覚に似ているように思う。 映画は不特定多数のがやがや声に始まる。フランク(…

週末の記録

日本橋でお昼をどうしようとぐるりと回って玉ゐ本店へ。数分待って入店。 同居人も私も箱めしの「焼きあげ」を選択。あなごは勿論、あおさと赤味噌のお味噌汁からべったら漬けまで全てが美味しく、卓上の山椒も新鮮で匂いがよく、楽しく食べた。 貨幣博物館…

選挙に出たい

李小牧氏を追ってまず映るのは4年と少し前のTOHOシネマズ新宿の裏、選挙戦最終日の演説はその横手(今は亡きコマ劇の正面)で締められるのを見て、彼がかつて客引きしていた場所だからというのもあるだろうけれど、歌舞伎町の中心はやっぱりあの辺なんだ、芸…

平日の記録

知っていながら初めて入ったコーヒーショップ。 EBISU FOOD HALLの恵比寿焙煎珈琲にて、看板メニューのEBISUブレンドと、これも売りらしいモリンガのクッキー。商店街の歩道沿いのテラス席が案外居心地いい。 新宿二丁目のオールシーズンズコーヒーでは、カ…

くるみ割り人形と秘密の王国

子どもの頃、E.T.A.ホフマンの「くるみ割り人形とねずみの王様」の児童書を幾度となく読んでいたので、一番最初のこれを原作としていると聞きどんなだろうと思っていたら、ガラスの戸棚が出てこずがっかりした。あれがよくて好きだったのに。後で気付いたこ…

Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男

定期的に作られるディケンズもの、というより「クリスマス・キャロル」ものにして私の好きな「著名人の一時期を勝手に創作」ものなんだからそりゃあ面白かった、この組み合わせゆえの異色作。引っ越したばかりの屋敷の壁紙を始めとした青とディケンズ役のダ…

週末&平日の記録

12月に入った週末に作ってもらったもの。 鍋一杯のどては同居人独自の具材のごぼうや生こんにゃくが合って美味しい。いつまでも食べられる。 これも冬の風物詩・練馬大根スパゲティには、鯖缶と炒めた大根の葉っぱと蒸したじゃがいものコロッケを添えて。こ…

ヘレディタリー 継承

まずは音楽の不愉快さに、数年ぶりにお腹が痛くなった(そういう内容なんだからそれでいいのだ)。NG集でも見て作り物なのだと確認して終わりたい映画である。 (以下「ネタバレ」らしきものあり) 窓の外の、百葉箱にしては大きいし白くないなと思いきやツ…

マダムのおかしな晩餐会

見終えてポスターを確認したらロマンティック・コメディを謳っていたけれどロマコメじゃない。分断は分断のまま。しかし喜劇には違いないし、一人の女がパワーを得てさわやかに終わる。 「ルブタンにサイズ8はない」(なくはないが、お前の履く靴はない)と…

恐怖の報酬(1977)

シネマート新宿にてオリジナル完全版を観賞。同様に学生時代に見たクルーゾー版は多少覚えているのにフリードキンの方は皆目記憶がなかった、なぜだろう。クルーゾー版のイヴ・モンタンがセクシーだとか脚が轢かれて痛そうとかいう分かりやすさに対し、こち…

三連休の記録

同居人が「いい夫婦の日」に買ってきてくれた花と、作ってくれた春巻。断面が見えるように撮ったつもりだけどいまいちだな、中味その一はひじきの煮物とチーズと大葉、その二は切干大根の煮物とアボカドと海苔。美味しかった。 テラス席シーズンだからとオー…

いろとりどりの親子

作家アンドリュー・ソロモンが10年かけて執筆した「Far From The Tree : Parents, Children and the Search for Identity」(日本では来年出版予定だそう)に基づきレイチェル・ドレッツィン監督が新たに探し取材した家族についてのドキュメンタリー。 ソロ…

平日の記録

昔ながらのお店の秋らしいケーキ。どちらも乾いていた。 ちょこっと久々の大久保のトリアノンにて、マロンのロールケーキとブレンドコーヒー。美味しくはないけど居るのが楽しい。 超久々の日比谷の珈琲館 紅鹿舎では、カウンター席でモンブランとアイスコー…

おかえり、ブルゴーニュへ

オープニング、何かと思えば映っているのは閉じられたカーテンの内。映画は窓を開ける少年に始まる。「子どもの頃、毎朝外を見る度に思っていた」との今は大人であるジョン(ピオ・マルマイ)のナレーションに、私と何かが同じで何かが違うはずだと引き込ま…

週末の記録

ルイ・テットのボジョレー・ヌーボーが届くのを皮切りに今年も秋が深まり始めた。 まだ黄葉の途中だけれどもそれもいいと神宮外苑のいちょう祭りへ。台風が多かったためか葉が小さい。 芝生で広げたお昼は同居人が揚げてくれたこんにゃくとアスパラの串カツ…

CLASH クラッシュ/The Rebel 反逆者

ベトナム映画祭にて、時間の合った、ジョニー・グエンとゴ・タイン・バン(「最後のジェダイ」のローズの姉役)共演の二作を観賞。川に遺灰を撒く場面があるという共通点に(殺し殺される話だからそうなるか、ともあれ)ベトナムを感じた。 ▼「CLASH クラッ…

マンディ 地獄のロード・ウォリアー

薬の一滴、針の一刺し、自分を見てほしいけれど何をどう見るかは制御したい。男の「お前が私を呼んだ(!)」「私はお前のことを理解している、お前も私のことを理解するだろう」「私は得られるべきものを得られなかった」なんて言葉が世界に蔓延する悪とし…

パグ・アクチュアリー

「のむコレ」にて観賞。パグが出てくるからこの邦題って(原題はその犬の名前「Patrick」)なんだそりゃと思いつつ見に行ったらとてもよかった。主人公サラが祖母の葬儀で形見のパグを見ての開口一番は「ridiculous」。映画の最後にふとこの言葉を思い出す。…

週末の記録

新宿区長選挙の投票へ。静かだと思いきややはり投票率は30パーセントを切っていた。これからもいつも行く。 映画のチケットを取りに恵比寿ガーデンプレイスに立ち寄る。他の飾りに比べたら地味だけど可愛いリースの後ろで写真を一枚。 国立新美術館で開催中…

13回の新月のある年に/第三世代

ユーロスペースにて二本続けて観賞。いい組み合わせだった。ファスビンダーの映画を見ると、センチメンタルであることや俗っぽいことは全然つまらなくないと思う。実は何を見てもそう思うんだけれども。 ▼「誰かの長話に誰かが飽きる」という件につき、ZAZ育…

平日の記録

日本橋のパン。 日本橋高島屋新館のRITUELで、当店舗限定のサクリスタン・紫芋と食事系エスカルゴ・サーモン&フロマージュ。杖という名の甘いパン、とても美味しかった。 昔ながらのパン屋さんボンクール本店では、新商品の半熟卵カレーパンと季節を意識し…

ヴァイオリン・プレイヤー

フィンランド映画祭2018にて観賞。2018年、パーヴォ・ウェステルバリ監督作。 人生の決定的な時は物語の終盤に置かれるべきじゃないか、という晩年のクリスティも達した境地をトリッキーに見せてくれる。ラスト数分で、孔子のあの言葉を引いた意味と真に音楽…