2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

君の誕生日

映画の始め、仁川国際空港に降り立ちタクシーでどこかへ向かうジョンイル(ソル・ギョング)の道のりが「出かける」ようにも「帰る」ようにも見えないのに少々困惑させられたが、その理由は次第に分かってくる。彼はいったん途切れた道に現れたのだと。韓国…

週末の記録

週末に作ったもの。 食べてみたいと言っていたら同居人が探して買ってきてくれた「冷凍」キンパに合わせたのは、韓国風(的?)クリームシチュー。コンソメじゃなくダシダを使って、玉ねぎと蕪と鶏肉と薄揚げを具にして、ナムル二種を添えた。まあまあ満足。…

ヒトラーに盗られたうさぎ

ジュディス・カーの自伝「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」は未読。ベルリンから逃れたパリで、アンナの母(カーラ・ジュリ)が自分達とは違う非・ユダヤ人かつ裕福な家庭の婦人と連弾をする場面で胸がいっぱいになった。単に音楽に心躍らされたわけじ…

平日の記録

特典目当て。 コメダのやわらかシロコッペ西武新宿ペペ店を通りすがりに、「サンドイッチを二つ購入でブランケットを100円で販売」との貼り紙を見てフルーツサンドの「カラフルミックス」と「みかん・キウイ」を購入。パンも美味しく食べがいがあった。 タリ…

朝が来る

ウォーターフロントの30階から眼下に眺める海と広島で仲間と散歩する海とが繋がっているということは佐都子(永作博美)と朝斗の母子の会話でも強調されるが、つまりはそういう話である。電話を受ける側に始まり電話を掛ける側の描写に至ってやっと分かった…

週末の記録

紅葉を見に六義園へ。事前予約制の程よい人手の中、峠や池などゆっくり歩いて見ることができた。 ベンチでのお弁当は私が作ったおにぎりに、同居人の卵焼きと、スープジャーを開けたら大好きなプゴク。どれも美味しかった。 家まで歩く道すがらのワールドネ…

エイブのキッチンストーリー

「子どもを働かせてはいけない」という実際問題はさておき、エイブ(ノア・シュナップ)自身はチコ(セウ・ジョルジ)の元で料理を学ぶことを「トレーニング」と言っている。人生において料理は仕事じゃない、というようなことを言っている映画を最近見たな…

週末&平日の記録

恒例のルイ・テットのボジョレー・ヌーボーに合わせるのに、同居人がねぎまを唐揚げにしてくれた。マスタード、あるいはヤンニョムマヨネーズのソースを付けて食べる。これは楽しい。その他ル・プチメックのバゲットと、無印の冷凍カムジャタンにネギ一本と…

マイアミ/サマー・フレンズ

「フィンランド映画祭 アンコール」にて観賞。 ▽「マイアミ」は「アキ・カウリスマキが愛するフィンランドの映画」特集で「僕はラスト・カウボーイ」(2009)を見たことのあるザイダ・バリルート監督の2017年作。上映前に流れた監督の挨拶映像で「複合的な内…

週末&平日の記録

但馬屋珈琲店にて「2種のテリーヌショコラ ペアリングセット」。オレンジピール入りテリーヌショコラと抹茶テリーヌはどちらもどっしりしておりコーヒーに確かに合った。 特別なパフェ。 egg東京のテラス席にて特製アイスクリームを使ったeggファームパフェ…

リトル・ウィング

「フィンランド映画祭 アンコール」にて観賞。2016年フィンランド、デンマーク/セルマ・ヴィルフネン脚本監督。序盤に置かれた学校で父の日のカードを書かされるくだりを、この映画は批判的には描かない。主人公ヴァルプがこっそり住所を調べて「本当の」父…

週末の記録

先月開館した青山のヨックモックミュージアムへ。展示をさらりと見てカフェで休憩。ブレンドコーヒーに美術館限定の、南仏の町の名から取った「ヴァローリス」というお菓子。杏をくるんだレモンムースといった感じで美味しかった。神宮外苑に足を伸ばしてい…

詩人の恋

「タクシーに乗れば空港へ行けるのに」。アメリカ映画などでは大抵バスはどこかへ旅立つ乗り物だが、ここでは行って帰るだけの、「遠くへ行きたい」と願うテッキ(ヤン・イクチュン)にとって悲しみと共にある乗り物だ。悲しみを糧にする詩人の彼はそれ故そ…

おらおらでひとりいぐも

桃子さん(田中裕子)の「地球の記憶」の映像に続く炬燵にお茶とみかんの彼女の姿に、雨の晩にこうして屋根があるところに居られるって素晴らしいと思う、文明の元では保証されるべき、生き物の根源的な幸せとでもいうか。そこから「おらだばおめだ♪」が音楽…

週末の記録

紅葉を見に昭和記念公園へ。初めて行ったんだけど、広さに驚いた。回り切れなかったからまた行きたい。 新米の季節。最初の晩は生鮭の焼いたのをメインに、前日のすきやき風をリメイクしたものや私が煮た切干大根とがんもなどを並べた。記念公園へもおにぎり…

ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった

なかなか時間が進まないなと見ていたら、一、二枚目のアルバムの後に体感としてはすぐに「ラスト・ワルツ」の話になる。私のような無知な者が馴染みのある部分だけじゃないかと思うも、序盤に語り手のロビー・ロバートソンが口にする「あの頃の僕らは美しか…

週末の記録

二年に一度くらい私に訪れる、ビタントニオのベーカーでワッフルを焼く気になる日。 添えるベーコンは狙い通りカリカリにできたけれど、ポーチドエッグは失敗して固まってしまった。でも美味しく食べた。甘い方には蜂蜜で煮たオレンジをのせた。 日曜日のお…

パピチャ 未来へのランウェイ

とにもかくにも恐ろしい映画だった。映画ならでは、ではなく現実を反映した恐怖。映画は主人公ネジャマ(リナ・クードリ)と友人ワシラ(シリン・ブティラ)がタクシーの中に自分達の世界を作ることに始まる。この夜から翌朝までは彼女達の領域はかろうじて…