2017-01-01から1年間の記事一覧

勝手にふるえてろ

私がこれまで最も「これは自分だ」と思った登場人物の一人は「(500)日のサマー」のサマーなんだけれども、この映画でも、「主人公が恋する(認識する)相手」であるところのイチ(北村匠海)に自分を重ねそうになる瞬間があった。でもこの話はそちらにはさほ…

年末の記録

年末恒例、同居人の親戚のお墓参りと年末年始の買い出し。お昼どきに勝浦湾沿いを走っていたら海に面したお店に名物・勝浦タンタンメンののぼりを見つけたので入ってみる。ラグタイムというイタリアンレストランで、眺めは最高、タンタンメンも美味しかった…

8年越しの花嫁

島へ渡るフェリーでの社長(北村一輝)の「車屋にはいいところだぞ、潮風で車がすぐダメになるから」とはいいジョークだ。なるほど「最後のジェダイ」の「ケアテイカー」とはこの映画の佐藤健のことだったのかと思った。終盤彼がその島へ渡るのは、直すべき…

週末の記録

今年の同居人の誕生日には、希望により、というかほぼ私のためになっちゃったんだけど、新幹線に乗って蟹を食べに出掛けた。写真は糸魚川は能生の道の駅の裏というか表というか、の日本海。両親の生まれがこの近くなので、私にとって海と言えば、子どもの頃…

スター・ウォーズ 最後のジェダイ

面白かった。シリーズの中でも今年の映画の中でも最高の部類の傑作だと思った。 (以下「ネタバレ」しています) ヨーダいわく「まだ地平線を見ているのか、求めるものはお前の近くにある」。だからこの映画の宇宙は広く見えない。伝説が何だ、手を伸ばせば…

ヨチヨチSWAN 第27回

開口一番(三遊亭ぐんま「勝利の老婆」) 三遊亭白鳥「秘密の花園」 (中入) 三遊亭白鳥「落語の仮面 第10話」 (12/16・お江戸日本橋亭) この会も今回で一旦お休みとのことで、オープニングトークでこの5年の歴史を振り返る。単独での会が無かったので始…

柳亭燕路・柳亭こみち 親子会

柳亭こみち「武助馬」 柳亭燕路「甲府い」 (中入) 柳亭燕路「やかん」 柳亭こみち「鰍沢」 (12/16・道楽亭)

週末の記録

冬のクレープ。 東急プラザ銀座のPARLAにて、タルトタタンのクレープ。「タルトタタン」だけじゃない、何だか忘れたけれど色んな物が口の中で混然一体となってとても美味しく、すぐ食べ終えてしまった。 恵比寿ガーデンプレイスに行った際には、クリスマスマ…

マイ・ファースト・ミスター/ドント・シンク・トワイス

特集上映「アメリカ映画が描く『真摯な痛み』Vol.2」にて、「マイ・ファースト・ミスター」(2001)と「ドント・シンク・トワイス」(2016)を観賞。「新たな気付きを得る」「我が身を振り返る」ことが、30年映画を見てきて尚できることの素晴らしさ、幸せよ。 ▼…

否定と肯定

見たら憤死するんじゃないかと心配していたけれど(笑)全然大丈夫だった。だってあんなやつ…ランプトン(トム・ウィルキンソン)が目を見据えて言う「差別主義者」、デボラ(レイチェル・ワイズ)が「イギリスの慣例に従い」黙っていた後に堰を切ったように…

平日の記録

コーヒーショップのホリデーメニュー。 ゴリラコーヒーのホリデースイーツは、クリスマスツリーを意識しているらしき抹茶の緑色を活かしたシュークリーム。クリームたっぷりで結構重い。 プレゼントの買い物ついでに立ち寄った5 CROSSTIES COFFEEのパフェも…

オリエント急行殺人事件

とても面白かった。原作小説&これまでの映像化作品と比べて見ざるを得ず、以下の感想の内容もほぼそうだけど、今更の映画化なんだから、昔を知ってる人はそうして見てしまうのが当たり前だよね(笑) (以下の感想は「ネタバレ」しています) ブーク(トム…

ルージュの手紙

「お堅く」一人で生きてきた女と「奔放に」一人で生きてきた女が出会う、いや再会する。助手席のドヌーヴが掛けた「まつげの願い」は何だったろう?それが叶ったと見るや…なのだと思う。あの指輪があの時にはするりと抜けたわけは何だろう?それもきっと、話…

週末の記録

同居人がもらってきた練馬大根でまず作ってくれたのは、やっぱり練馬スパゲティ。先日見つけて喜んで買った極太パスタを使ってみたらどうも、ソースがこれじゃあ細いうどんのようになってしまったけれど、美味しかった。 次の日は私がカレーを作った。玉ねぎ…

永遠のジャンゴ

やけに「椅子」が印象的な映画だった。キャラバンに、教会に、誰かの手によって並べられていた。椅子とは居場所である。「希望のかなた」でシリア難民のカーリドがロマの女性にお金をあげようとする(と制服を着た二人組に登録証の提示を求められ、結果的に…

文七元結ではない文七元結の会

開口一番(三遊亭あおもり「狸の鯉」) 橘家文蔵「文七元結異談」 (中入) 三遊亭白鳥「聖橋2017」 (12/5・らくご@座・高円寺) よそで「文七元結」が出回る前にと?開催された「〜ではない会」は、開口一番(あおもりさんの「狸の鯉」よかった☆)の後に高…

平日の記録

高円寺に出向いた際、これを機にとめったに行けないフロレスタに立ち寄り、ころころチェブ・クリスマスドーナツを購入。チェブラーシカのころころした首が乗っているだけ、とはいえ可愛いし美味しい。ピンクは苺、緑は抹茶のチョコレート掛け。 1200円以上の…

希望のかなた

海の水面に「SPUTNIK」と出てから、船が入港し、大写しになるその名「EIRA」(「カラマリ・ユニオン(1985)」で「フランク」達が目指す理想郷の名)にタイトル「Toivon tuolla puolen」が重なるまでのオープニングクレジット、あの手早さよ。昨今の、音はすれ…

白いトナカイ

「アキ・カウリスマキが愛するフィンランドの映画」にて観賞。1952年、エーリック・ブロンベリ監督作品。 リーフレットによると神話が元だそうで、オープニングにそれを歌う曲が流れる。「生まれながらの魔女」の死までが語られるが、そうと分かって見ても悲…

夏の夜の人々

「アキ・カウリスマキが愛するフィンランドの映画」にて観賞。1948年、ヴァレンティン・ヴァーラ監督作品。原作は、アキが映画化した「白い花びら」の作者ユハニ・アホとも交流のあったフランス・エーミル・シランペーの同名小説。 とても好みの映画だったけ…

僕はラスト・カウボーイ

「アキ・カウリスマキが愛するフィンランドの映画」にて観賞。2008年、ザイダ・バリルート監督作品。原作はアンッティ・ライヴィオの戯曲。 オープニング、制服を着て列車に揺られ帰ってくる兄。その晩、若者達が革の上着でバイクやボルボに群れている様子に…

少年たち

「アキ・カウリスマキが愛するフィンランドの映画」にて観賞。1962年、ミッコ・ニスカネン監督作品。 映画はドイツ軍がオウルに到着する列車の汽笛に、少年が仲間を集める指笛が続くのに始まる。女や子どもが「チョコレート」のために駆けて行く。ドイツ語が…

三遊亭遊雀ひとり会

開口一番(柳家小多け「たらちね」) 三遊亭遊雀「初天神」 三遊亭遊雀「宿屋の富」 (中入) 三遊亭遊雀「二番煎じ」 (11/29・湯島天神参集殿)

平日の記録

花園神社の三の酉本祭へ。朝から雨の予報に傘を持っていたけれど、何とか使わずに済んでいたのが、待ち合わせの頃からぽつぽつ降り出した。混雑に傘は嫌だったので、帽子を借りてかぶっていたら、「エシャロットみたい」と言われたので、写真の時は脱いで撮…

ラプシーとドリー

「アキ・カウリスマキが愛するフィンランドの映画」にて観賞。1990年、マッティ・イヤス監督作品。マッティ・ペロンパーが生きている、ただそれだけで胸がいっぱいだった。アキ映画でお馴染みカリ・ヴァーナネンもいい役で出演。 冒頭、なぜ暴力を振るわれた…

労働者の日記

「アキ・カウリスマキが愛するフィンランドの映画」にて観賞。1967年、リスト・ヤルヴァ監督作品。アキ映画でお馴染みエリナ・サロの若かりし頃が見られてまず感動。 始めのうち、丁度一年前に「ケン・ローチ初期傑作集」で見た「キャシー・カム・ホーム」(…

gifted ギフテッド

とてもよかった。物語は小さな水色の家、「ディズニーキャラみたい」な格好を嫌がる女の子、片目の猫、「スペシャル」な朝食に始まる。不在の人物がずっと存在している映画は数あれど、「もう居ない人」に支配はされず、かつその人に誠実であるとはどういう…

浅草演芸ホール 11月下席 夜の部

古今亭志ん輔「目薬」 三遊亭天どん「ドライブスルー」 一風天風(漫才) 春風亭一之助「代書屋」 (中入) 林家彦いち「みんな知っている」 古今亭菊太楼「幇間腹」 翁家社中(神楽) 柳家小ゑん「吉田課長」 隅田川馬石「鮑のし」 柳家小菊(粋曲) 三遊亭…

祝日の記録

お昼に雨の上がった祝日、オーバカナル紀尾井町店のテラス席でランチ。向かいの清水谷公園の、ちょうど目の前が工事中だったのは残念だけど、ストーブを点けてもらって、ブランケットを貸してもらって、まだあるボジョレーヌーボーを開けてもらって、いい案…

悪魔祓い、聖なる儀式

「悪魔祓いに勤しむ神父(達)を追ったドキュメンタリー」ではない。私としては、映画の最後に示されるル・モンド紙の文章を先に持ってきてほしかった。これは「悪魔祓いの需要が急激に増えている」現在の世界をかいつまんで見せてくれる作品である。英語の…