2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ファントム・スレッド

冒頭、屋敷の窓を開け照明を点け「皆さん」に挨拶して回るシリル(レズリー・マンヴィル)と、身支度をし一人一人の名を呼び降りて行くレイノルズ・ウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)で「ハウス」はいわば両の縁から満ち満ち、二人以外の何者かが入る…

平日の記録

誕生日恒例のディズニーリゾートはシーの方へ。数日前から雨の予報に気を揉んでいたのが一日もった。写真は入った時と出た時、イースターの飾りの前でと、至る所でキャストが振っていた35周年の旗を持たせてもらって。 まずはこれまた恒例のS.S.コロンビア・…

ヘンリー・フール/フェイ・グリム

「ハル・ハートリー復活祭」の初日に「ヘンリー・フール」三部作のうち二作を観賞。一作目のみ遠い昔に見たことがあるけれど、殆ど覚えていなかった。 ▼「ヘンリー・フール」(1997)では、鮮やかな転換の後の飛行場での「あなたを待っています」で感傷的にも…

マクファーランド 栄光への疾走

ニュージーランド出身のニキ・カーロ監督、カリフォルニア出身のケビン・コスナー主演による、カリフォルニア州マクファーランドが舞台の2015年作(…がなぜか今頃リリース)。実話を元に制作。コスナー演じる「崖っぷち」の教師が、新たに赴任したヒスパニッ…

平日の記録

眺めのいいカフェ。 品川に所用の際に立ち寄ったのは、エキュート内にオープンしたばかりの常陸野ブルーイング品川。改札を見下ろすこの場所に施設開業当初はドーナツプラントがあり、やはり眺めつつドーナツを食べたものだ。 見下ろすんじゃなく高さなら、…

モリのいる場所

ある人物の顔のアップ(の時点で沖田修一の映画と分かる)、「伸餅」、こんなにこうだったっけと子どもの頃の記憶を思わず掘り起こしたその人物の立ち姿(後に分かることに私の生まれた年が舞台だった)というオープニング。うちのトイレに熊谷守一の絵が掛…

鈴本演芸場 5月中席昼の部

柳家小はぜ「子ほめ」 仙三郎社中(太神楽) 柳家一琴「強情灸」 ひびきわたる(キセル漫談) 柳家はん治「妻の旅行」 三遊亭歌奴「芝居の喧嘩」 ロケット団(漫才) 柳亭燕路「お菊の皿」 (中入) アサダ二世(奇術) 古今亭菊丸「幇間腹」 春風亭正朝「悋…

日本演芸若手研精会OB連落語会

開口一番(柳家小「道灌」) 春風亭一之輔「寄合酒」 柳家三三「夏泥」 柳亭燕路「鹿政談」 (中入) 披露口上 入船亭扇辰「権兵衛狸」 柳亭こみち「七段目」 (5/18・日本橋公会堂) この度の研精会OB連落語会は「柳亭こみち真打昇進披露公演」。中入前に「…

週末の記録

鈴本演芸場にこもった土曜日のお昼は、同居人が作ってくれたサンドイッチ。おかずの方はハム入りスクランブルエッグとサニーレタス、甘い方はアメリカンチェリーと砕いたチョコレートに生クリーム。行きがけにアトレ上野の成城石井でハネジューメロンと、容…

ホース・ソルジャー

なぜかしら、イーストウッドが見たらどう言うかなと思いながら見ていた(彼が他人の映画に意見するところ、あまり想像できないけれど)。「ガトリング砲が発明されて使われなくなった」騎馬が、空と大地なら大地の側を走ることでミサイルや戦車の砲撃を掻い…

ボストン・ストロング ダメな僕だから英雄になれた

ジェフ(ジェイク・ギレンホール)の母パティ(ミランダ・リチャードソン)のエリン(タチアナ・マスラニー )に対する「あんたは野球ってものが分かってない」との意味が掴めず引っ掛かっていたのが、映画の最後に分かる。「ソックスが優勝したのは全てジェ…

平日の記録

丸の内オアゾ内の丸善からの眺め。 以前からあるM&C Cafeの窓際からは、在来線も新幹線もよく見える。季節のケーキとコーヒーで小一時間。 別の日に立ち寄った、一階下に昨年オープンしたCafe 1869は狭いがゆえの「全席トレインビュー」。日暮れ後は何も見え…

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

ディズニーリゾートの閉園間際には、園内の時間がいったん途切れることで地に足が着いていない場所なのだということを思い知らされるとでも言ったような寂しさがあるが、この映画からも似たような感じを受けた。まるでディズニーの真裏のような…「普通」、映…

平日&週末の記録

寒の戻りとはいえ、のアイスクリーム。 ケンタッキーのカウンターのメニューで見つけた「カーネルモナカアイス」は、一人で食べるには結構大きかった。 タリーズのアイスクリームは時節に注文が少なかったのか、イースターのうさ耳つき。店員さんがのせる角…

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

「くそ」面白かった。最後に実際のハーディングの映像を見ると、マーゴット・ロビーはやはりトーニャではないが、このように作り込んだ映画においては、そのことは作品の良さを減じさせはしない。あの作り込みは、事実がどうこうというよりも、権威による排…

なかの坐 こみち堂

開口一番(金原亭小駒「強情灸」) 柳亭こみち「茗荷宿」 柳亭こみち「東村山棒鱈」 (中入) 江戸家小猫(ものまね) 柳亭こみち「崇徳院」 (5/8・なかの芸能小劇場)

平日の記録

新宿にもやって来たフタバフルーツパーラーにて、季節限定のデコポンメニューの中から、思い切って一番豪華なフェスティバルプレートを注文。ミニパフェとサンドイッチに豆乳ティラミス、案外軽く食べられた。 パフェにシリアルが入っているのが私としては嬉…

チャンブラにて

イタリア映画祭にて、ジョナス・カルピニャーノ監督の新作を観賞。二年前に掛かった「地中海」も上映されたので続けて見る。思い出したことに、「地中海」では今回見た「環状線の猫のように」「純粋な心」と同じく車のガラスが割られるが、ここではバットな…

連休の記録

京急の「みさきまぐろきっぷ」で一日お出掛け。品川で切符を買って2100形電車に乗り込んで一時間、喋っているとあっという間。 三浦海岸駅で下車してバスに乗り、食事券はグルメ館・豊魚で使用。まぐろ問屋の直営店で下が市場というのに惹かれたんだけど、シ…

純粋な心

イタリア映画祭にて観賞。これも面白かった。 冒頭には奇妙な感じを受けた。少女アニェーゼが苦しい顔で逃げるのも、苦しい顔で話を聞くのも、母のやることなすことが原因なのに、母に寄り掛かっている時だけ安らかな顔をしているのだから。同じ下着(!)で…

環状線の猫のように

イタリア映画祭2018にて、まずはリッカルド・ミラーニ監督の新作を観賞。面白かった。 少年が登場する際のスローモーション、モニカ(パオラ・コルテッレージ)が登場する際のスローモーションに、恐れと感銘はどこか似ていると思う。ジョヴァンニ(アントニ…