2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ペルシアン・バージョン

東京国際映画祭にて観賞。2023年アメリカ、マリアム・ケシャヴァルズ監督作品。冒頭、主人公レイラ(レイラ・モハマディ)が『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のヘドウィグ(を日常的に演じている男性)とまぐわいながらこちらに向かって語りかけて…

ライ麦のツノ

東京国際映画祭にて観賞。2023年スペイン/ポルトガル/ベルギー、ハイオネ・カンボルダ監督作品。出産の場にいる四人の女の顔を順に丁寧に映していくオープニング。父親と思われる男性も入って来るが幼い息子と共に姿を消すのがその後の展開を予告している…

タタミ

東京国際映画祭にて観賞。2023年ジョージア/アメリカ、ザル・アミール、ガイ・ナッティヴ監督作品。冒頭、他国の選手との会話でレイラ(アリエンヌ・マンディ)は自身が送っているのは「異常な生活」だと言う。300グラムを20分で減らし躊躇なくヒジャブを剥…

Totem

東京国際映画祭にて観賞。2023年メキシコ/デンマーク/フランス、リラ・アヴィレス監督作品。母と娘がはしゃいでいると外から「公共のトイレなんだから」と声をかけられるオープニングにうちじゃないのかと思い、タイトル後の続きになるほどこれは7歳のソル…

巻く

コリアン・シネマ・ウィーク2023にて観賞、2021年クァク・ミンスン監督作品。ドラマ『ムービング』であっと驚く役どころだったシム・ダルギ演じるジュリは大学を中退し25歳で無職、「私が保証金の3分の1は出した」部屋に一人、ゲームと出前三昧で暮らしてい…

私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?

モーリーン・カーニー(イザベル・ユペール)の自宅に夫ジル(グレゴリー・ガドゥボア)が戻って来るオープニングに、もし私が暴行されたと警察から連絡を受けたらパートナーはこんなに落ち着いていない、すっ飛んでくるだろうなどと違和感を覚えるが(尤も…

ザ・クリエイター 創造者

冒頭に出る「『ニルマータ』とはAIが崇拝する彼らの創造者」云々との文に、AIにとっての崇拝とは何だろうと思うも、見ているうちにこの映画には彼らの宗教の誕生が描かれているようだと分かってくる(結果的にあれは世襲制…になるのだろうか)。ともあれマヤ…

シック・オブ・マイセルフ

冒頭シグネ(クリスティン・クヤトゥ・ソープ)はことあるごとに「トーマス(エイリック・セザー)にさせられたこと」を思い返している。全く優しくない、私なら一日で別れてしまうような彼氏だけど、話がうまくいくにつれ「役に立つ」ようになってくる。マ…

毒親

コリアン・シネマ・ウィーク2023にて観賞、2023年キム・スイン監督作品。「毒親」という言葉が日本で広く知られるようになったのはいつ頃だろうか。本作によると韓国では日本ほど一般的ではないようで、女子高校生のユリ(カン・アンナ)は「インターネット…

配信犯罪

話はテレビ局に求職中の青年ドンジュ(パク・ソンホ)がガールフレンドのスジン(キム・ヒジョン)の誕生日に彼女と連絡が取れなくなるのに始まる。友人から違法配信動画のリンクを受け取っていたことがばれたせいらしいが、冒頭よりドンジュの、友人らの行…

私には「入所者もそうでない者も同じ」という演技を磯村勇斗だけがしているように見えた。彼演じる「人じゃないものは要らない」と信じるさとくんこそが彼がそう見ている存在と同じだという含蓄ある要素を、主役の洋子(宮沢りえ)との対話などが覆い隠して…

シアター・キャンプ

「永遠の友情を見つけに来て、ニューヨークからたった4時間」(最後に皆で歌うCamp Isn't Homeの歌詞より)…4時間とは遠いな、でもアメリカは広いからなと思ったけれど、そういうことじゃないのかもしれない。二人の父親に育てられているデヴォンがステージ…

BTSの曲が使われたアメリカ映画

▼『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(Teenage Mutant Ninja Turtles: Mutant Mayhem/2023)』を見ていたら、タートルズの一人ドナテロの着メロがButterだった。ファンという設定なのかなと思っていたら、後半milkingの最中に彼が「やり…