2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

スタートアップ!

脚本監督のチェ・ジョンヨルの前作「グローリーデイ」(2015)は、韓国の男性は美しく生まれるがみな汚れてしまうという話だった。原作付の本作では(言わずとも誰もが知っている)その理由がまずはっきりと口にされる。「ファイナンシャルって何だか知って…

週末の記録

モンブラン。 土曜のデザートに同居人が作ってくれたのは、まだたくさんあるさつまいも餡(これがモンブラン、ね)にラムレーズンを混ぜて、りんごのスライス煮と重ねて包んで焼いたパイ。美味しかった。 日曜の夕方の休憩は、コメダ珈琲店のシロノワール く…

最近見たもの

▼キーパー ある兵士の奇跡ジョン・ヘンショウの顔を見ながらふと、そういやこれ、イギリス・サッカーものだったと気付く(知っていたけど忘れていた)。更に話が進むうち、これは死なず生き延びた人間の話なのだと分かる。語弊があるかもしれないけれど、こ…

薬の神じゃない!

雨の晩に主人公チョン・ヨンが言い放つ、それを口にしたらおしまいの「おれは患者でもないのに」。後に義弟のツァオ刑事が患者にすがられる際の「誰だって何時この病気になるか分からないよ」なんて、言わなくていいはずの言葉なのだ。社会が言わねばならな…

アイヌモシリ

何かを見つめる少年の顔のアップに次いで彼の母親(と後に分かる、クレジットで「本当の」母親だと更に分かる)が観光船でアイヌの楽器を演奏する姿。お客の側で見始めたのが、続く観光アナウンスの中で朝食をとる少年の場面でこの地での、「普通じゃない」…

週末の記録

土曜日のお茶と日曜日のお茶。 土曜のデザートに作ってもらったのはさつまいもあんを使ったパンプキンパイ。バニラアイスにシナモンをふって。濃厚で美味。 日曜の夕方には外苑いちょう並木のシェイクシャックへ。同居人はたまに飲みたくなるというルートビ…

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ

これこそ見た人により反響が異なる映画だろうけど、私は前日のニュースで知った最高裁の判決を重ねてしまった。正社員として働くのは「正当」、お金を払って住むのは「正当」、でもそうしたことの上に位置する何らかは正当な人々とそうあれない人々との格差…

週末&平日の記録

先週掘って寝かせておいたさつまいもを使って、同居人がモンブランと大学芋を作ってくれた。大学芋は何年も食べていなかったのをふとリクエストしてみたんだけど、大ぶりに切ってじっくり揚げての出来たて、超美味しかった。冷たくなったのも美味しかった。 …

82年生まれ、キム・ジヨン

キム・ジヨン(チョン・ユミ)が「みな他人事で、私だけが頑張ってる」と言う時、そうだ、向かいに心配そうに座る夫チョン・デヒョン(コン・ユ)こそいつだってそうだったとつくづく思う。「子育てを手伝う」ってあんたの子なのに?「育児休暇を取るのは君…

僕の名はパリエルム・ペルマール

インディアンムービーウィーク2020にて観賞。2018年、マーリ・セルヴァラージ監督。ダリト出身の「弁護士志望、パリエルム・ペルマール」は法科大学で中間カーストのテーヴァル出身のジョーと親しくなるが、彼女の親族から酷い仕打ちを受ける。カースト差別…

週末の記録

十年ぶりくらいの川越。 早めのお昼はがらがらのレッドアローにて、私の作った美味しいおにぎり三種とぺらぺらの卵焼き。 駅からバスに揺られて芋掘りへ。子どもの頃に実家の畑でしていた以来。楽しくてあっという間に終わってしまった。写真は掘ったあと。 …

マーティン・エデン

映画はバターにナイフが入っていくかのようにすっと滑り出す。船乗りの男マーティン・エデン(ルカ・マリネッリ)は令嬢エレナ(ジェシカ・クレッシー)の家を初めて訪れた日にドビュッシーの「パスピエ」を三度聞く。始めはおそらく彼女が別室で弾いている…

平日の記録

結婚記念日に、東京ステーションホテルのゲストラウンジ・アトリウムでディナー。事前に館内ツアーが付いており、いつも見上げているドームを内側から眺めることができた。屋根裏の、天上高9メートルの空間での食事はいつもより美味しく感じられた。写真はブ…