2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

海に向かうローラ

EUフィルムデーズのオンライン配信にて観賞。2019年ベルギー・フランス、ローラン・ミケーリ監督作品。遺灰を撒きに行くロードムービーといえば知る限り主人公は男性であり、それは誰かが死んで改めてその大切さを実感したりもっと何かしてあげられたはずと…

魂のまなざし

ヘレン・シャルフベックの絵は国立西洋美術館で開催された「モダン・ウーマン フィンランド美術を彩った女性芸術家たち」で見た。フィンランドでは早くから男女平等の美術教育が実践されてきたと会場で読んだから、この伝記映画で描かれている彼女の暮らしの…

スウィートハート/秘密のふたり

レインボー・リール東京にて時間の合った二作を観賞。 ▼「スウィートハート」(2021年イギリス、マーリー・モリソン監督)は17歳のAJ(母親がつけた名前はエイプリル/ネル・バーロウ)のファッキンホリデーもの。「ただの牛として見なさいよ」に始まる、冒…

恋愛の抜けたロマンス

映画は主人公ジャヨン(チャン・ジョンソ)の「夢精」に始まるが、その「夢のセックス」につき、避妊しないのか~などと思っていたら、後にそれは彼女が「初恋」で受けた心の傷と共にあるセックスだということが分かる(いやらしいと感じることと自分が傷つ…

モガディシュ

世界中どこにいても政治的立場を明確にすることが求められるコリアンの中でも最もそこから離れられないはずの人々が人命の下に一つになる。南のハン大使(キム・ユンソク)の「我々はコリアンだ」がそれを表していた。ちなみに中盤カン・テジン参事官(チョ…