2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧
「ここでの暮らしには暗黙のルールがある、怒りを感じても表に出さないこと」「幻想を持たなければやっていけない」道路、市場、そして人でごった返す駅のホームや列車の映像にかぶる、ラナ・ゴゴベリゼの『インタビュアー』(1978年ジョージア)も何となく…
限定上映にて観賞。2007年中国制作、リー・ヤン脚本監督。主人公・白雪梅を連れ戻しに来た公安の「あんたたちも人の親だろう、娘が売られたらどう思う」「娘さんの気持ちを考えたことはあるのか」には、よく言われる「人権は思いやりではない」のだからそん…
特集上映サム・フリークス Vol.31にて「女性の自立を描いた二本立て」を観賞。今回も、というかいつもタイムリーだ。 ▼『ナタリーの朝』(1976年アメリカ、スタンリー・シャピロ原作、A・マーティン・ツウェイバック脚本、フレッド・コー監督)はパティ・デ…
主治医のジャジャーン!(×2回)じゃないけれど、この映画が描いているのは「他人との距離が異常に近いが相手のことはどうでもいい」世界である。それを体現しているのが隣人で自称劇作家のイングリッド(レナーテ・レインスベ)で、部屋の奥までずかずか入…
レインボー・リール東京にて観賞、2024年インド、オニル監督作品。「カシミール語を主言語とした初のLGBTQI+映画作品」とのことで英語の原題はWe Are Faheem & Karun。カシミールの実家に帰省した大学生のファヒームと南部インドから検問所に派遣されたカル…
第二次世界大戦下の満州において接待という名のもとに行われた性暴力、それにより何十年も続く苦しみと尊厳の回復の手触りを記録したドキュメンタリー。作り手の訴えがよくよく伝わってくる内容と構成だった。「これは日本の縮図だ」とは反省しない、総括し…
『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017年タイ)では主人公リンの父は教師だったがこのリメイクではランドリーを経営している(演ベネディクト・ウォン)。国内の階級差でなくアメリカに生きる移民の話というので設定が色々変わっている。リン(カリー…
U-NEXTでの配信開始を機に視聴、この邦題は原題の개같은 날의 오후の通り。1995年韓国、イ・ミニョン監督作品(監督は作中のみならずエンディングの歌も歌っている食堂の女性役イム・ヒスクの弟だそう)。「全国の気温が36度以上まであがった」記録的猛暑の…
映画は1905年の乙巳保護条約締結に反対し自決する者や独立運動に身を挺する者が多く出たとの文に始まる。これはアン・ジュングン(ヒョンビン)のみならず、「ぼくらの名前は日本の歴史に残らない」と話すキム・サンヒョン(チョ・ウジン)や両班に虐げられ…
冒頭から退職代行に男の日傘と昨今の話題がこれでもかと詰め込まれているけれど、うまく話を盛り上げているし、「時代は変わる」がテーマなのだから、後で見たらあったね~こういう話題!と思われるであろうこういう要素を取り入れるの、私はいいと思う(イ…
有楽町にオープンしたので気軽に行けるようになったシングルオーで、スマトラ アスマン・ガヨとキャロットケーキ。どちらも美味しかった。 コレド室町テラスのグアンでもキャロットケーキ。ここのお菓子はまずきれい。
オープニングから過去に遡り、なるほど主人公グレース(サラ・スヌーク)の生い立ちから始まるのかと思いきや、映画の大方は彼女がこれまでの人生をかたつむりのシルヴィアに語る内容という構成。聞き手の歩みがのろいので語っても語ってもまだ目の前にいて…
「コンパスは二人共有だ、二人で使ってた」。チュンとユエを洞窟で発見、救助した人が二足の靴を並べた間にコンパスを置く。その人が「『男の子』の方の靴は今は自分が履いている」のも含め、それはユエの言によれば「兄弟であり恋人」である二人の歩みがそ…
池袋の東武百貨店で開催中の「山形・宮城・岩手 うまいものめぐり」にてヴィクトリアンカフェの「ずんだ甘味の饗宴パフェ」。ずんだのあんやソフトやプリンに苺も効いて楽しい。 心がずんだづいて、数日後に渋谷に出た際にもあおばだんご本舗で店舗限定のず…