2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧

佐藤さんと佐藤さん

「部屋を丸く掃くやつなんですよ、女としてレベルが低いんです」と吐き出す依頼者(白ベルトにセカンドバッグの中島歩)が帰った後のサチ(岸井ゆきの)と弁護士の同僚の「どうして結婚するんですかね、離婚するのに」的なやりとりに、なぜ誰もが平等にでき…

アメーバ

東京フィルメックスにて観賞、2025年オランダ・フランス・スペイン・韓国・シンガポール、タン・スーヨウ監督作品。級長を決める手書きの投票用紙を教室のゴミ箱に捨てるものだろうか。私が担任なら処分するにしても一旦もらって持ち帰る(あんな学校には私…

アナザー・プレイス

難民映画祭のオンライン上映にて観賞。原題Another Place、2024年アメリカ、ジゼット・パノシアン監督作品。1990年に6歳でイランからアメリカへ避難した監督が、30年後にギリシャで参加し始めた支援活動の繋がりから自国を離れた若者3人の今(2021年~2023年…

ドス・ムカサン

カザフスタン映画祭にて観賞、2022年アイディン・サハマン監督作品。カザフスタンの国民的バンド、ドス・ムカサンの設立からの数年間を主に描いた伝記映画。ソ連の共和国から工科大学の学生が集まっての建設工事。カザフのとある若者は出がけにビートルズの…

カブール・ビューティー

難民映画祭のオンライン上映にて観賞。原題Comme tu es belle! / Kabul Beauty、2023年フランス、Margaux Benn & Solene Chalvon Fioriti監督作品。タクシーの外をゆくタリバンの男らに「かわいいね」と声を掛けられた二人の女性が「タリバンの彼氏を作る?…

スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

テレビで見た『地獄の逃避行』(1973)からの図書館での調べ物からの、書いた詩の人称をheからIに、himからmeに変える、“Nebraska”が生まれる過程に引き込まれる。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)がエンジニアのマイク・バト…

ショパン、ショパン!

ポーランド映画祭にて観賞。2025年ポーランド・フランス・スペイン、ミハク・クフィェチンスキ監督作品。「子どもの頃、走って咳をしただけで母は悲しそうな顔をした、ピアノを弾くようになってから走ってみたら咳は出なかった」。これは「強く健康な男性」…

100リットルのゴールド

フィンランド映画祭にて観賞。2024年フィンランド・イタリア・デンマーク、テーム・ニッキ脚本監督作品。堂々たる中年女が二人、田舎の一軒屋でアートに歌とめいめいの部屋でめいめいのことをしているオープニングに心掴まれる。ピルッコ(2023年の同映画祭…

消えない光

フィンランド映画祭にて観賞。2025年フィンランド、ラウリ=マッティ・パルッペイ脚本監督作品。監督からのメッセージは「(この映像を見ている)お客さんは場内に一人かもしれないけど、そこのあなた、帰ったらバンドを結成してね」で終わるが確かにバンド映…

バタフライ

フィンランド映画祭にて観賞。2024年フィンランド、アンナ・ブロトゥキン脚本、イェンニ・トイヴォニエミ監督作品。監督からのメッセージ映像の「フィンランドのテキサスと言われるセイナヨキに撮影当時とても影響を受けた」にどんな場所かと見ていたら、父…

バーバリアン狂騒曲

難民映画祭のオンライン上映にて観賞。原題Les Barbares、2024年フランス、ジュリー・デルピー監督作品。ブルターニュにやって来たシリア人一家の食卓を上から撮った画が鮮やかで心に残る(『スペース・スウィーパーズ』(2021年韓国)で数十年後の宇宙飛行…

旅と日々

日本語がない(私には目視できなかった)が日本だと分かる、ラナ・ゴゴベリゼの著書を念頭に言えば美しくはないビル群の光景に次いで、襖の前に座って湯呑みと鉛筆削りを前にノートに向かうシム・ウンギョン。彼女演じる李が書きつけるのが韓国語なのは、後…

平日の記録

所用で木曽へ。木々は紅葉し切って木曽駒は冠雪、立冬前日だったけど本当に冬の手前だった。 道の駅で食べた新そばにかき揚げ、木曽牛コロッケ、開田高原アイスクリーム工房のとうもろこしソフトクリーム、どれも美味しかった。買い物も楽しく、中でもピクル…

あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。

フィリップ・プティに憧れ「へり」を歩いていて落ちた初恋の人の笑顔にかぶる、「彼のことをどう紹介しよう」…そうだよね、好きな人なら迷うよねと思うオープニング。主人公ドンジュン(ホン・サビン、長じてシム・ヒソプ)の「夢は別の宇宙の自分になること…

ハッピー・バースデイ

東京国際映画祭にて観賞。2025年エジプト、サラ・ゴーヘル脚本監督作品。「私はタダでも働く」、母や姉達のように魚をとるよりずっといいしネリーと友達だから…と思っていた誕生日を持たない少女トーハが、雇い主の家の娘ネリーの誕生日を通じて自分は「働か…