2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧
東京国際映画祭にて観賞。2025年イギリス・アメリカ、ケリー・ライカート脚本監督作品。冒頭の一幕で美術館を去る際パパと呼ばれるムーニー(ジョシュ・オコナー)だが、自身の家では裏口から出入りし打ち合わせは地下室、食卓では判事である父親(ビル・キャ…
『ローズ家の戦争』(1989年アメリカ)を30数年ぶりに見て印象的だったのは、バーバラ(キャスリーン・ターナー)とオリバー(マイケル・ダグラス)がパーティでのある事につき言い合いになるも最後にはあいつらには分からないさと笑い合って寝るところ。共…
日本公開に際してのメッセージでアメリカ人女性のパメラ・ホーガン監督いわく「アイスランドを旅行で訪れた時この話を知り絶対映画になっているはずと見たくてたまらなくなったが無かった、だから作った」。近年の数々の映画同様に力強く証言する女性達の顔…
パンジー(マリアンヌ・ジャン=バプティスト)は妹シャンテル(ミシェル・オースティン)に「とにかく目を閉じて横になりたい」と漏らすが、映画は全ての窓にブラインドがきっちり下ろされ(尤も他の家もそうだが)何も窺えない家の中で目覚める彼女の叫び…
サム・フリークス Vol.32にて「人がたくさん死ぬコメディ2本立て」を観賞。 ▼『連続殺人狂騒曲』(1970年チェコスロバキア、オルドジフ・リプスキー監督)は主人公ジョージ(ルボミール・リプスキー)とのデートを決めたサブリナ(ジリナ・ボダロヴァ)への…
コリアン・シネマ・ウィーク2025にて観賞、2025年チョ・ハンビョル監督作品。定型すぎながら悪くないお話だけど、見せ方がうまくなく勿体ないと思った。ジェ二―(カン・ジヨン)がみそおじや?をくそ旨い!と食べるあたりまでは入り込めなかった。テンジャン…
ジャンル「親子が同じ店で夜遊びしている映画」である。それが示しているのは、その作品の舞台は映画であまり描かれない場所、狭義の世界だということだ。映画の終わりの「たくさん横転する」ストックカーレースの映像のいわゆるドキュメンタリーぽさに何故…
電柱の住所から「成城」かと思える、背後を横切るのが引っ越しのトラックだと分かる、そういう時に母語の、自分の領域の映画を見る有利さを感じる。映画とはそういうものだがこの映画はとりわけそれを感じさせる。さて成城で分かれる際に恵美(木竜麻生)が…
「ザンドラ・ヒュラー 変幻する〈わたし〉のかたち」にて観賞、2023年ドイツ・オーストリア・スイス、フラウケ・フィンスターヴァルダー脚本監督作品。結婚と修道院のどちらも嫌ならと母の命で皇后付きの侍女となった伯爵令嬢イルマ、「私」(ザンドラ・ヒュ…
奇想天外映画祭にて観賞、1993年フランス、トニー・ガトリフが自らのルーツであるロマの旅の歴史を一本の映画に収めたミュージカル。熱いけど滑らかな中にすっと飲み込まれる。風と動物に装飾品、「砂漠の果てにお嫁に行くのは辛い」といったような歌と共に…
目にした宣伝文の幾つかにあった「彼女はなぜ沈黙しているのか」が私には暴力的に思われ、映画自体は無関係と思いつつ腰が引けていたんだけど、見てみたらその自然さがとてもよかった。なぜ沈黙しているのかなんて言われてしまうようになった今こそこのよう…
『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010年カナダ・アメリカ)の、都会の美人が田舎者でガールフレンドもいたことのない自分と根は同じで優しく最後には恋人になるという、お腹いっぱいで白ける要素が15年後のこのリメイク版にはない。ジェピ…
「ザンドラ・ヒュラー 変幻する〈わたし〉のかたち」にて観賞、2006年ドイツ、ハンス=クリスティアン・シュミット監督、70年代に悪魔祓いの儀式を受けたドイツ人女性アンネリーゼ・ミシェルの実話を元に創作された作品。1.2倍速で見せられているようなせか…
韓国旅行中に食べたもの。初めてやってみた冷麺を肉で包んで食べるというスタイル、なかなかよかった。光州では松汀トッカルビ1号店へ。帰りのサービスのチョコアイスまで満足。パリバゲットの先月オープンした光化門1945店には「韓国の伝統」がテーマのシグ…
秋休みの4日間を韓国にて。あんまり色々したので記録のみ。2日目、光州民主化運動の場と歴史を見に行った。早朝にKTXでソウルを発って丸一日、5.18時計塔から全日ビル、5・18民主化運動記録館、518番のバスに乗って国立5.18民主墓地まで。3日目は国立中央博…