2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
東京国際映画祭にて観賞。2024年スペイン/オランダ/フランス/台湾/ギリシャ/アフガニスタン(撮影はギリシャで行われたそう)、ロヤ・サダト脚本監督作品。1978年のアフガニスタン、「革命の犠牲者」の娘として裕福に暮らす共産主義者のスラヤ(モジュ…
東京国際映画祭にて観賞。2024年スロバキア/チェコ、カタリナ・グラマトヴァ監督/脚本/編集/原作作品。「あなたくらいの歳の時はこの村が大嫌いだった、私もおばあちゃんと二人きりだった、部屋だって同じ、でも私にモペットはなかった、それが失敗だっ…
そうだった、本を作るのには糸が要るんだったと思い出すオープニングからの、作り手から読者まで含む「みんな」の本の映画。友情出演のチョ・ダルファンによる詩人の新刊イベントの場面が印象的で、空だった会場がヒョンジン(イム・スジョン)始め出版社の…
コリアン・シネマ・ウィーク2024にて観賞、2022年ペ・ドゥリ監督作品。主人公ナヨン(ユリ)がご飯だよと呼ぶのに子どもが出てくるのかと思いきや食卓に付くのは高校生のソンウン(ヒョン・ウソク)。弟の朝食は勿論、母ジョンオク(キル・ヘヨン)が経営す…
「観察映画第10弾」との文言にもう10作目かと見始めたら、これまでになく監督がカメラの内とやりとりする。外から見たり聞いたりする立場からどんどん離れている…進んでいるってことだろう。「紙を二枚もらったから監督とパン屋さんのところへ行く」と宿題の…
特集上映「サム・フリークス Vol.29」にて愛するジョン・キューザック二本立てを観賞。▼『やぶれかぶれ一発勝負!!』(1985年アメリカ、サヴェージ・スティーヴ・ホランド脚本監督)のような映画を見ると私としてはZAZはやはり別格だと思ってしまうわけだけ…
病院のベッドに横たわり「出生前診断では男の子だったのに…」と沈み込む一家の長男の妻ヌチ(サルワット・ギーラーニ)の様子に、冒頭無邪気に遊んでいた三人の娘が違って見えてくる。この映画で一番印象的だったのは、彼女達が母親や叔母であるムムターズ(…
「映画作家ジャンヌ・モロー」特集にて観賞、1976年フランス作品。私が生まれた頃に、今の私くらいの年齢のモローが手掛けた監督第一作。お付き合い中のトマ(フランシス・ユステール)に食事に誘われれば一人でいたい、花を送ったと言われれば赤い花は嫌い…
外国映画の中の日本にままある、うちら英語表記を使ってるよという箇所がわざわざ日本語に訳され(更に言うなら使わない類のフォントがあてられ)ている描写には白けてしまうが、この映画の「第一処理場」に始まる日本語表記の数々にはそれを感じない。監督…
冒頭の旅の様子を随分冷たい夫だなと見ていたら、後の歌の歌詞によるとどうやらこのディーパク(スパルシュ・シュリーワースタウ)は極めて普通の男で妻プール(ニターンシー・ゴーエル)を愛しているらしい。それなのに道中妻の顔も見ず手も取らないなんて…
転売目的で商品を買い叩きに来た吉井(菅田将暉)に向かって町工場の社長の妻(山田真歩)が言う「何の努力もしないで…」が額に汗して働きもせずという意味ではないように聞こえて引っ掛かったのが、次第に彼に欠けている(と周りが思っている)ものはいわゆ…