2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ノマドランド

年越しの花火を手にバンを出ておめでとうと歩き回るファーン(フランシス・マクドーマンド)。受け止める人の姿は映らない、いるか否かも分からない。でも善意を世界に放つんだ、それが今、世界に必要なものなんだ、という映画である。ヴァルダやケリー・ラ…

平日の記録

コーヒーに苺のケーキ。 ル パン ドゥ ジョエル・ロブションのカフェにて苺のモンブラン。中にあまおうが一粒入っており、瑞々しく新鮮な味わい。 カフェカルディーノのストロベリーキャラメルケーキはねっとり。オリジナルコーヒーによく合った。

水を抱く女

「形態は機能に従うと言いますが、(2020年にオープンした)フンボルト・フォーラムの姿は18世紀の王宮そのままです、まるで進歩は不可能だとでも言うように。それも一つの意見でしょう」この映画を端的に表しているのがウンディーネ(パウラ・ベーア)によ…

週末の記録

学期最後の日に同居人が作ってくれたお弁当には、開けた瞬間に声が出てしまった。小骨を抜いて焼いた鯖にカニカマと人参の天ぷら、卵焼き。おかずに隠れて見えないけれどご飯はたこめし。どれも美味しかった。 日曜日、いつも料理をしてもらっているお礼も兼…

クイーンズ・オブ・フィールド

「野球少女」(2019年韓国)もそうだったように、描かれるのはスポーツの勝ち負けではなく、女の選手は存在してもよいのかと考えてしまう男性側の問題である。不思議な設問だが、本作でカトリーヌ(ロール・カラミー)の夫が「なぜだか分からないが女のチー…

平日の記録

花見休暇。練馬駅から千川通りを歩いて、中野通りで曲がって哲学堂に寄って帰る。天気は快晴、かなり咲いているものからこれから咲くものまで色んな段階の桜を見られた。 同居人が作ってくれたカゴ入りの花見弁当(手前のは私の取り皿)を広い歩道の縁で食べ…

巡礼の約束/ラモとガベ

岩波ホールで開催中の「映画で見る現代チベット」にて観賞。公式サイトに「チベットの女性が見えてくる」とあった二作を続けて見てみたところ、どちらも男の映画だった。「女性問題」とは男の問題なのだと実感できた。▼「巡礼の約束」(2018年/ソンタルジャ…

週末の記録

卒業式を終えた雨の休日、モノレールに乗って羽田空港へ。 作ってもらってばかりなのでたまにはと私が何とか整えたサンドイッチを、飛行機を見ながら食べた。おかずのはオイルサバディン(鯖の燻製のオイル漬け)とわさび菜とトマト。甘いのはバナナとクリー…

ミナリ

「家」を目指す2台の車。引っ越し会社のトラックで先達している父親「ジェイコブ」(スティーヴン・ユァン)の姿は現地まで明らかにならない。降り立った彼と母親「モニカ」(ハン・イェリ)の夫婦間では韓国語、韓国へ行ったことのないアンとデヴィッドの姉…

最近見た韓国映画

▼夏時間私にはあまりに何もなさすぎた。何も起こらないという意味じゃなく、例えば主人公オクジュがお金を欲しく思う気持ちや兄と妹の間の金銭的なわだかまりなどの色々がその場面以前以降にも存在しているように感じ取れず、全てがその場限りに思われた。子…

週末&平日の記録

雛祭りのちらし寿司のお刺身はサーモンに白海老。全部美味しかったけど、意外にもとびっこの輝きと味がとてもよかった。 ケーキは新宿高野の「弥生」。やよいひめ苺の美味に、苦手ながらつい選んでしまう「桜」味のソースも食べやすかった。 RINGOにてハーゲ…

ゴー・フォー・シスターズ/子供たちをよろしく

特集上映「サム・フリークス Vol.11」にて二作を観賞。 ▼「ゴー・フォー・シスターズ」(2013/アメリカ/ジョン・セイルズ監督)は保護観察官の女性がかつての女友達と共に行方不明になった息子を探す物語。 全てがジョン・セイルズらしい映画だったけれど…

あのこは貴族

原作未読。東京タワーが欠けてはいるがはっきりと見えるベランダで並んでアイスを齧る女二人に、「私をくいとめて」のローマでやはり横並びで花火を見る女二人が重なった。その前の、美紀(水原希子)の「狭い部屋って落ち着くよね」に対する華子(門脇麦)…