コミュニティシネマフェスティバル「日韓映画館の旅」にて観賞、2024年オ・ジョンミン監督作品。「韓国の女性が座る時に膝を立てるのは秋夕などの準備で日がな座っていても腰を痛めないよう」との文を昔、韓国語の教材で読んだのを、真偽はともかく皆でお供…
コミュニティシネマフェスティバル「日韓映画館の旅」にて観賞、2022年イ・ジェウン、イム・ジソン監督作品。ここ数年は感じないけれど、いやそれこそこの映画が作られた数年前までは感じていたけれど、韓国映画には「純粋だった男子が汚れてしまう」悲劇を…
コミュニティシネマフェスティバル「日韓映画館の旅」にて観賞、2023年キム・ミヨン監督作品。繁盛店でちゃっちゃと食事を済ませ鏡の汚れた車でスタジオへ帰るユンチョル(パク・ジョンファン)を追うカメラは、並行する道へと離れ少し行ったところで振り返…
シヴァ(ユダヤ教の服喪儀式)に出席した女子大学生の午後を描いたエマ・セリグマン2020年の長編デビュー作。「コメディ」ながらこんなにも物を食べる描写がしんどい映画ってない。会場に着いたダニエル(レイチェル・セノット)は並べられた料理を皿に盛る…
雨の日に暖も取れず震える二人、「エドガーに頼るしかない」に反発して椅子をぶっ壊し薪にするヒースクリフ(ジェイコブ・エロルディ)へのキャサリン(マーゴット・ロビー)の「ヒースクリフ!」からこっち、楽しくて仕方なくなる。他にも色々手立てがあり…
相当の東京映画だった『37セカンズ』(2019年アメリカ・日本)を思い出す映像の数々の後、改札を小走りにホームへ急ぐが電車に乗りそびれるフィリップ(ブレンダン・フレイザー)の場面からそこに生きる人の話になる。日本に住んで7年の売れない役者の「白人…
アジアンクィア映画祭を13年ぶりに開催するにあたり韓国特集としたのは「レズビアンの」「明るく前向きな」作品が多かったから…との前説に続けてまさにその通りの本作を観賞、2024年イ・ユジン監督作品。レインボーフラッグからの、お祝いのチャプチェやジョ…
アジアンクィア映画祭にて観賞、2025年パク・ジュンホ監督作品。靴がかろうじて縦に置ける程の狭いたたきに置かれた一足のスニーカーが、セックスした相手を引き留めようとするチョルジュン(チョ・ユヒョン)の孤独な心を表している。やがて玄関は多数の靴…
1950年代韓国映画傑作選にて観賞、1958年シン・サンオク監督作品。(以下「ネタバレ」しています)アメリカの物資を盗もうとする男達を憲兵隊の男達が追うのだってそう、世の中のあらゆるところが歪んでいるのに、その歪みは最終的には男が女を殺すのに行き…
モナ(ロール・カラミー)が常に心に留めているのはプールで他人に迷惑を掛けてしまう、パレードではぐれてしまう、障害を持った息子ジョエル(シャルル・ペッシア・ガレット)と、いつ死ぬか分からない母親である。ジョエルの方は、病院に来たんだからおば…
KIRINJI TOUR 2026 at NHKホール、とてもよかった。「新しい曲をやります」からの『Runner's High』と『素敵な夜』のブリッジに全身がどうにかなって、『flush! flush! flush!』(日本スゴイとかいって内実ボロボロじゃんという歌詞の曲)で大盛り上がり、更…
特集上映「チャールズ・バーネット エブリデイ・ブルース」にて観賞、1977年作品。「殺しもいとわない奴」を仲間にしようとスタン(ヘンリー・G・サンダース)の元を訪れた男達を怒鳴りつけた妻(ケイシー・ムーア)は「死ぬのを怖がってちゃ生きていけねえ…
マイク(クリス・ヘムズワース)とマネー(ニック・ノルティ)、ルー(マーク・ラファロ)とアンジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)という昔からの関係が終焉を迎える場面の味気なさ(相手がいずれも声ですぐ分かる、私の世代にはとりわけ馴染み深い役…
1950年代韓国映画傑作選にて観賞。1955年製作、「韓国映画初の女性監督パク・ナムオクのデビュー作であり唯一の作品」。丁度去年の今ごろ舞台挨拶付の上映回で見た『ミマン』(2023年韓国)には本作の上映会の場面があり、タイトルもここから来ているとのこ…
特集上映「チャールズ・バーネット エブリデイ・ブルース」にて1983年作品のディレクターズ・カット、4Kデジタル修復版を観賞。主人公ピアース(エヴァレット・サイラス)が手伝う両親のクリーニング屋は子どもが裸足で受け取りに来るような地元密着の店で、…
森に移住する前の都会での引越しパーティにて、女のミリー(アリソン・ブリー)は女の友人と、男のティム(デイブ・フランコ)は男の友人…といってもミリーの弟だが(彼女いわく「ミュージシャンと知らずに出会った」のだから。こういう些細な設定に力関係が…
「アンソロジー・フィルムアーカイブス アメリカ実験映画の地平へ」にてリジー・ボーデン監督作品を観賞。 ▼「カメラ」にボーデン一人、後に女性四人の名前がクレジットされる初長編映画『リグルーピング』(1976)はコラボレーションである。とはいえ「彼女…
テンポがいいというより速すぎて異様なのは、「嶺南から数千キロの長安まで新鮮なライチを届ける」なんて任務、やらなきゃなんないの?という私達の感覚を麻痺させ、「失敗に終わるにせよ成功にどこまで近づけるか試してみたい」という算術の天才の主人公・…
池袋東武のショコラマルシェで食べたナイトカカオバイココディーの池袋限定70%ダークチョコジェラートと、「クレープとエスプレッソと」のストロベリーショコラダブルメルト。前者は初めて知ったタイ産カカオのブランドで大変美味。後者はでかいし可愛いし…
ロシア国旗を模した三色のテープで自身をぐるぐる巻きにしナワリヌイの解放を求めるデモに参加したジェナが、帰宅するや苦しげに鋏でそれを切る(もなかなか切れない)姿が忘れ難い。何かを訴えるための外見、装いというものがある。国旗に拘束されるだなん…
(冒頭から「ネタバレ」しています)『プリースト 悪魔を葬る者』(2015)の女子高校生ヨンシン(パク・ソダム)は彼女から男の体に移動しようとする悪魔によって自殺未遂に追い込まれても自分の中で終わらせなければと踏ん張っていたが、続編の本作の少年ヒ…
リンダ・リドル(レイチェル・マクアダムス)の「くそが変わらないか待つ」時間再び、がこの映画にあたる。昔も今も男が変わることはなかった、それなら…というわけだ(彼女の「ひどいことをされた」はこの時代には信じて当然の言葉)。うちらの世代が宣伝で…
終盤の「今日は別々に来たんですね」からの一幕で、この映画が『ナミビアの砂漠』(2024年日本)同様「自分の問題じゃなく社会の問題」をテーマにしているとはっきりするが、TwitterのTLでもよく見かける「人権は思いやりの問題じゃない」という言葉ばかりが…
この作品は流れていた音楽が登場人物が聞いていた曲だと示すことで私達が視点を変えざるを得なくなる効果をうまく使っている。Let the Pain Remainは映画のテーマじゃなくエリック(ロムニック・サルメンタ)のテーマなのだと。映画を見ながらこれは(作中の…
年始に西武池袋にオープンしたラルフズコーヒー、池袋ならそうでもないだろうと思いきや平日でも混んでいた。池袋店限定のキャラメルピーカンナッツラテにラルフズブラウニー。 松屋銀座別館のアニエスベーの中の、こちらは以前からのル カフェ デュ ジュー…
複数の登場人物が交差する映画は幾らもあるが、同じ社会…同じ街にいるなら繋がっていて当たり前という感覚を覚えるこのような映画は希少だ。姪のテクラが残した住所の建物を訪れ「彼女はこれを望んだのか」と動揺するリア(ムジア・アラブリ)に「選択肢がな…
(少々「ネタバレ」しています)「その唇を閉じて黙ってくれ、ぼくが君のけがれのない体を味わえるように…」というくそみたいな詩に洗脳されている王国では、書き手の王子との結婚が「女の夢」。しかしこの映画に出てくる、互いに楽しんでセックスしているカ…
祖母の故郷の村上の、以前訪ねて買い物したことがある千年鮭きっかわの塩引鮭を同居人が取り寄せた。捌いて塩抜きして焼いたのと頭と尾を使ったあら汁を作ってくれたんだけど、別のだって美味しいけどあんまり美味しかった。
サム・フリークス Vol.33にてアメリカン・ロマンティック・コメディ2本立てを観賞。 ▼『フレンズ・ウィズ・キッズ』(2012年ジェニファー・ウェストフェルト脚本監督)は世界一有名なセリフ「寝る前に最後に話したいのはきみ」ならぬ起き抜けに面倒な話をし…
ジュニ(チャン・ソンボム)が異動初日に次長のドンウ(ソ・ソッキュ)に言われるには「既に皆、給料は五パーセントカットされた上に休日出勤にも残業にも手当は出ない、もう痛みを分け合える段階じゃないんだ」。誰かに痛みを引き受けさせるための解雇基準…