ピータールー マンチェスターの悲劇

冒頭に置かれたウェリントン公の補佐官ビング将軍と内務大臣の「軍人として育てられたので政治に関心はありません」「いいことだ、私もそうだ」とのやりとりで、(国の軍隊もおそらく義勇軍も)軍とはどのようなものかがまず語られる。トップは自身の愉しみ…

夏休みの記録その2

スターバックス済州島限定グッズやらメニューやらを、主に中文店にて色々購入。限定カードにジャム、チョコレート、タンブラー、マグネットなど。済州島産のお茶を使ったクリームフラペチーノは意外な味で、私にはちょっと合わなかった。にんじん玄武岩ケー…

夏休みの記録その1

夏休みは済州島へ。行ったところ食べたもの全部は書けないけれど、主なのを。写真は宿泊したラマダプラザ済州の部屋からの朝の眺め。ちなみにホテル内のデリのネギとチーズのパンがとても美味しく、買って帰った。 到着してまず、済州島のルーツや神話につい…

あなたの名前を呼べたなら

「裁断さえしっかりやれば、縫うのは簡単」オープニング、ラトナ(ティロタマ・ショーム)は妹に勉強するよう声を掛け、スクーター、バン、バスと乗り継いで村からムンバイへと向かう。バスの中で、すなわち村から離れたところで腕輪をはめ(その意味すると…

風をつかまえた少年

「school, library, Using Energy, I tried and I made it」。TED Globalでのウィリアム本人のスピーチのうち、本作が特に重視する言葉はこれらである(とエンドクレジットにて分かる)。作中唯一私が涙をこぼしてしまったのがその結実する場面であることか…

よこがお

まずは「(役名)こわい!」なんて馬鹿みたいな感想だって言い得る映画である。ひとえに色んな女が出ているから。女が「女」という位置付けだと、「女ってこわい」なんて違う意味で馬鹿な物言いが世に溢れてしまうものね。 とはいえ私は本作のような、物事と…

平日の記録

夏ご飯。 飲んで帰った後に同居人が作ってくれた冷や汁。冷や汁最高。 ベランダのバジルを使ったジェノベーゼも美味しかった。初めて作ってみたというローストチキンとの組み合わせもいい。 この日のデザートはマーロウのプリン、食べたことのない王様プリン…

北の果ての小さな村で

教員とは大体が政府の、すなわち何らかの政策の下で働くものだが、この映画の、グリーンランドの大地や海を捉えた映像からは、しかしそうであっても十分、私達は自由と強さを持って仕事に向かえるのだという(作り手はそこにはそうは込めていないであろう)…

平日の記録

池袋アイス。 開店準備中から宣伝文句を横目に楽しみにしていた蜷尾家にて、オープン記念の「台湾青茶フロート」。「ナノ状にした茶葉」がトッピングされているそうで、とってもお茶の味がした。気付かずうっかり頼んでしまったけれどタピオカは大の苦手なの…

存在のない子供たち

「スウェーデンへ行けば安心して暮らせる 私の部屋に入れるのは私が許可した人だけ 死ぬ時は自然な理由で死ぬ」冒頭、ゼイン(ゼイン・アル・ラフィーア/彼と監督ナディーン・ラバキーのみ本名と役名が同じ)含む少年達が戦争ごっこ、というよりも銃を模し…

白鳥ジャパン vol.5

全作「任侠流れの豚次伝」より 三遊亭白鳥「天王寺代官切り」 玉川太福(三味線・玉川みね子)「男旅牛太郎」 (中入) 三遊亭白鳥「悲恋かみなり山」 (7/18・東京芸術劇場プレイハウス)

週末の記録その2

京急のよこすか満喫きっぷを使って、生まれて初めての横須賀へ。目的は横須賀美術館で開催中の「『ねないこだれだ』誕生50周年記念 せなけいこ展」。道中含めとても楽しかった。 せなけいこ展の撮影可能な最後の一室にて。最後の最後に控えているせなけいこ…

週末の記録その1

「夏休み」始めの週末は、上野の森美術館にて「子どもの本の100年展」→京橋のギャラリーにて「クム・ボソン展」→新宿高島屋にて「特別展りぼん」。どれも面白かった。 「ちびまる子ちゃん」は一学期の終業式の話に始まるので、りぼんの展覧会がこの週末から…

RRTで見たもの

第28回レインボー・リール東京にて観賞した三本についてのメモ。 ▼シンシア・ニクソンがエミリー・ディキンスンを演じた「静かなる情熱」(2017年イギリス)もとても面白かったのでぜひ見たいと思っていた「エミリーの愛の詩」(2018年アメリカ/マデリーン…

田園の守り人たち

これは面白かった、次から次へと違った様相が現れる稀有な映画。馬車を降りたフランシーヌ(イリス・ブリー)が閉じられた扉を自らの手で開いてドアを叩く時(ナタリー・バイ演じるオルタンスがそこには居ないのが示唆的)、ルグランの曲が不意に鳴り響いて…

平日の記録

恒例、浅草寺のほおずき市。いつもと同じような時間に出向いたのにいつものお店のほおずきが売り切れていた。全体的に、昨年の売れ行きや天候の影響などで仕入れを減らしていたらしく、これまたいつも写真を撮る場所から見下ろしてみてもちょっと寂しい感じ…

サマーフィーリング

「アマンダと僕」(2018/感想)のミカエル・アース監督の2015年作。「アマンダ」でも印象的だった公園と開かれた窓に映画が始まるのに、作家とはモチーフを繰り返すものだと思う。しかし同じものが違うことを語るために用いられている。冒頭、身支度を済ま…

こみち堂

開口一番(林家彦星「からぬけ」) 柳亭こみち「反対俥」 柳亭こみち「堪忍袋」 (中入) マグナム小林(バイオリン漫談) 柳亭こみち「応挙の幽霊」 (7/9・なかの芸術小劇場)

平日の記録

夏前のコーヒーとアップルパイ。 渋谷のシンクス内のポールバセットにて、「クラシックスイーツ」シリーズからアップルパイのセット。アイスクリームの下にかすかにコーンフレークがまぶされていたのが嬉しい(笑) 池袋でアップルパイと言えは穴場はジュン…

まどろみのニコール/ステーション・エージェント

特集上映「サム・フリークス Vol.5」にて二作を観賞。今回も素晴らしいイベントだった。 ▼「まどろみのニコール」(2014年/ステファヌ・ラフルール監督)で描かれるのは、両親不在の家で夏を過ごすニコールの不眠症の日々。「どこへでも行ける、何だってで…

週末の記録

雨の週末の甘いもの。 所用で渋谷に出た際、久々の渋谷西村にて金のカトラリーも輝く特選桃パフェ。旬の桃が美味しいのは勿論、その下のシャーベットやバニラアイス、ムース等の組み合わせがいい。 池袋の東武百貨店のマカロン専門ダロワイヨで買ったのは「…

Girl ガール

映画の終わりの病室の場面にふと、自分の体をどうにかしようと必死に手を伸ばしても届かないことがある、大なり小なり誰しも…とは間違ってはいないが決して言ってはいけないのだと思った。だってこれは、他人、特に大人の言うことは優しく正しいかもしれない…

ニューヨーク 最高の訳あり物件

予告編に遭遇するたび「『ハンナ・アーレント』のマルガレーテ・フォン・トロッタによる…」にそういやそうだったと思っていたのが、見てみたらやはり(邦題から連想させる)ダイアン・キートンが出てくるような作品では全然なかった。今回は「母」役のカーチ…

COLD WAR あの歌、2つの心

映画は田舎に始まり田舎に終わる。振り返ればオープニングは土着の文化がスーツの者達によって保護された瞬間のようにも思われる。ポーランドの民俗音楽を残そう、広く伝えようというこの舞踏団プロジェクトにおいて制作側の思惑も勿論一枚岩ではなく、仲間…

パピヨン

パピヨンは自分の血の手形とかサインとか、独房に残さないだろ!と思いながら見ていたら、最後に示される写真の数々から実際そうしていたらしきことが知れ、かつての映画がいかにダルトン・トランボによって作られたものだったか分かった。私はそれが好きだ…

アマンダと僕

最も印象的だったのは、人々の家の中から町が、町から家の中が見え、それらが常にシームレスに繋がっていること。人は家でなくコミュニティに暮らしているのだ、そしてエンドクレジットからも分かるように、それは攻撃されても…一部が殺されても、またレナ(…

週末の記録

緑の記録。 ベランダの内藤とうがらしに花が咲いた。三週間前に苗を買ってきて育てているもの。これからが楽しみ。 伊勢丹の屋上では草花が間近なベンチに腰掛けて地下のフルーツショップで買ってきた盛り合わせを食べる。いつ来ても気持ちがいい。 作っても…

インスタント・ファミリー 本当の家族見つけました

映画は真っ暗なところ(それは「私」とも取れる)へピート(マーク・ウォルバーグ)がドアを開け足を踏み入れ世界が明るくなるのに始まる。ポール・マッカートニーが「お願いだからドアを開けて、みんなを入れて」と歌うウイングスの「Let 'em In」が程無く…

さよなら、退屈なレオニー

冒頭の、代父母をも呼ばれての卒業祝いシーンにふと、子どもの頃の「周囲の大人達が私の話ばかりする」時の苛立ちを思い出した(勿論それは「贅沢」とも言えると今は分かっているのだけれども)。レストランの椅子に沈み込んで小さくなったレオニー(カレル…

小さな同志

EUフィルムデーズ2019にて観賞。2018年エストニア、モーニカ・シーメッツ監督作品。映画の最後に「本作はレーロの自伝に基づいている」「スターリン時代に苦しんだ全ての家族に捧げる」との文章と親子三人の写真が出る。少女の母はKGBと教育庁下の学校におい…