2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

未来を花束にして

オープニング、投げ付けられた配達物を手に洗濯工場を後にしたモード(キャリー・マリガン)が歩く「1912年」の路地は、これまで幾多の映画で目にしてきたものと同じ「感じ」だ。今後この時代を舞台にした映画は彼女達を意識せずには見られないな、と思うと…

エンド・オブ・トンネル

「未体験ゾーンの映画たち2017」にて観賞。「ストリップ」(じゃないけど)で犬が立つ場面が面白すぎた。「犬」の使い方がうまい映画、少なくともこの一年じゃナンバーワンかも(笑) 一年に一本お目にかかるかかからないかの、面白さがぱんぱんに詰まった風…

太陽の下で 真実の北朝鮮

北朝鮮と共同でとある少女の一年を追う記録映画を撮り始めたロシアの映画監督が、当局による過度の介入に驚き、その「演出」の様子を収めたドキュメンタリーとしてまとめた作品。 冒頭、教室での場面で行われているのは、始め歴史かと思うがそうでなく、国語…

ザ・コンサルタント

とても面白かった。「銃撃戦」のアヴァンタイトルは、誰かが誰かに後ろから銃を突き付けられるシルエットで終わる。こっちかなと見ていると、それこそ後頭部に銃を突き付けられて違うところに意識がいく、それが繰り返される、という感じの映画だった。 タイ…

平日の記録

チェーン店のチョコレートの新商品。 スタバで久々にフラペチーノ「チョコラティ バナナ ココ フラペチーノ」。ストローにパフがつまって飲みづらかった。 タリーズの「アメリカンワッフルプレート トリプルチョコカスタード with フレッシュバナナ」はでか…

揺れる大地

武蔵野館で開催中の「ルキーノ・ヴィスコンティ 生誕110年 没後40年メモリアル イタリア・ネオレアリズモの軌跡」にて観賞。この企画はこれで打ち止め。 一月前の衝撃が残っているせいで、この作品はヴィスコンティにとってのケン・ローチの「キャシー・カム…

平日の記録

パン屋さんでイートイン。 アトレヴィ東中野内のデリフランスにて、アップルパイとコーヒー。いかにも親しみやすいパイはずっしり固め。山手通りと総武線の交差する上からの眺めが何よりのごちそう。 昨年末のオープン時から行きたかった(けどその混み様に…

ショコラ 君がいて、僕がいる

映画が始まるや「これは実話を元にしたフィクションである」との文章が出る。いわば「ことわり」だが、見終わると「原作」を…そこに書かれているのが「ショコラ」にとっての「真実」であろうとなかろうと…読みたくなった。 この映画のチラシではロートレック…

週末の記録

東武百貨店池袋店で開催の始まった「食の大北海道展」へ。道の駅あいおいの「クマヤキ」の列に並んで10個注文、同居人はTシャツも買った。東武限定品の「生クマ」は売り切れていたけれど、豆乳クリームもあんこもどちらも美味。それから毎度の、高砂酒造の可…

人生フルーツ

オープニング、一軒家の玄関に掲示された「宅配便の皆さま、ごくろうさまです」と書かれたプレートに、私にもこういう気持ちがあり、伝えたいけれど、マンションで実行すると気味悪がられちゃうよなあ、などと思っていたら、この家には実にたくさんの「プレ…

平日の記録

パン屋さんで見つけた干支のパン。 フレッシュベーカリー神戸屋の「開運干支パイ・コッコちゃん」はずっしり重め。写真は汚いけど実物は可愛い。中には固めのチョコレートと柔らかいカスタードクリーム。 ポンパドウルの「とりのパン」は軽いちぎりパン、チ…

天使にショパンの歌声を

この邦題は、一定の世代には「常識」である「天使にラブ・ソングを…」から来てるんだろうけど(確かに宣伝効果は大きいと思う!)全くの別物。学校と音楽と、何より「女達」とがうまく絡んだ映画だった。恵比寿で見たこともあり、イメージが被るのはむしろ「…

白鳥一人創作落語会

三遊亭白鳥「刑務所の中」 三遊亭白鳥「豆腐屋ジョニー」 (中入) 三遊亭白鳥「新あたま山」 (1/14・なかの芸能小劇場) ここでの会の話始めは今や決まっている、「朝早くから」と「落語家はいつだって楽をしたいもの」。この日は、会に続けて来るときはメ…

週末&平日の記録

早稲田大学演劇博物館で開催されていた「落語とメディア」展に滑り込み。楽しかった。「現在のコンビニ並に数があった」という寄席で二代目柳亭左龍が怪談噺に使っていたお面(不幸になるとのいわくつきで当博物館に寄贈されたとのこと)に始まり、速記本、…

地球に落ちて来た男

シネマート新宿にて「一周忌追悼上映」が行われているとのことで、滑り込みで観賞。 2002年くらいだったか、私が「DVDプレーヤー」を購入したのは、この映画が「DVDで発売」されると決まった時である。それにしても見るのは十年以上ぶり。一年前はしばらく曲…

ジギー・スターダスト

ケイズシネマにて公開初日に観賞。大回顧展のおかげで、私にあるまじき、「うちにある映画」を二日連続で劇場で見るはめに(笑) くそ古い、飽きるほど聴いた曲が暗い中で延々と歌われるだけなのに、寝不足のはずが全然、全然だった。「The Wild Eyed Boy Fr…

DAVID BOWIE is

寺田倉庫G1ビルで開催の始まったデヴィッド・ボウイ大回顧展へ。あっという間に三時間ほど経ってしまった。幾度となく見ているMVでも流れていればそこから離れられないんだから、そりゃあ時間をくう。 展示内容は、生誕からしばらくは時系列に沿って、次第に…

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男

よく出来た、面白い映画だった。描かれているのは「国のためなら国家に反逆もする」、具体的には終盤はっきりとセリフにあるように「ナチスの出でありながら政府の要職についている悪人達を検挙する」ために猪突猛進するフリッツ・バウアーの姿(演じるのは…

ヒトラー最後の代理人

「未体験ゾーンの映画たち2017」にて、ルドルフ・フェルディナント・ヘスの手記を元にしたという本作を観賞。 「アイヒマンも私の仕事はやりたがらなかった」 「拘束されてから、命令を拒めなかったのかと何度も問われたが、彼らは命令する側、私は従う側、…

らくごカフェに火曜会

柳亭こみち「秘伝書」 柳家わさび「死神」 (中入) 柳家わさび「ぶんぼ」 柳亭こみち「鰍沢」 (1/10・らくごカフェ)

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942)

武蔵野館で開催中の「ルキーノ・ヴィスコンティ 生誕110年 没後40年メモリアル イタリア・ネオレアリズモの軌跡」にて観賞。 同名小説は高校生の時に憑かれたように読んでいたのに殆ど覚えておらず、ヴィスコンティ版を見るのも二十数年ぶり。とても面白く、…

平日&連休の記録

昨年秋にオープンした、すみだ北斎美術館へ。ニュースで見た大混雑も収まったかと思いきや、まだまだ混んでいた。こじんまりした建物で、常設展などこれだけかと思うも、実際に見てみると全然見応えがある。ましてや企画展「北斎の帰還−幻の絵巻と名品コレク…

MERU メルー

メルー中央峰、通称「Sharks Fin(鮫のヒレ)」を直上するダイレクトラインの登攀という「超人的」なスポーツが記録されているのにこんなことを言うのも変だけど、数多の山岳ものの中でもとても見やすく、親しみやすい映画だと思った。作中のジミー・チンの…

新作落語お正月寄席

桃月庵ひしもち「バードストライク」 三遊亭彩大「艦内の若い衆」 古今亭今輔「飽食の城」 瀧川鯉朝「あいつのいない朝」 柳家小ゑん「稲葉さんの大冒険」 (中入) 三遊亭歌之介「お父さんのハンディ」 三遊亭円丈「イタチの留吉」 (1/4・プーク人形劇場)…

年始の記録

あけましておめでとうございます。 自分の人生のテーマは「逃げる」ことだと以前書いた記憶があるけど、これからはそれならそうで、少しでも自由を掴める方向に逃げたいと思う。 大晦日の晩は、同居人の作ってくれた年越しそばを食べながら紅白歌合戦を見る…