(500)日のサマー・再見


初回感想「卒業」感想


サマーが「卒業」をあんなにも観たがったこと、「泣きじゃくる」に近いほど反応していたこと、その日が作中何度も出てきたことなど、前回は見逃してた。
そして、サマーの生真面目さが、前にも増して心に痛かった。彼女は他人についてでなく、確かな自分のことだけを語る。


登場人物それぞれが「恋愛」について語るシーン。トムの友人が「理想は巨乳の女の子だけど、今の彼女が一番」というようなことを言うけど、彼女のほうはどうなんだろう?と思ってしまった(笑)色んな人の言葉を聞いてみたくなる。


「私たち、シド&ナンシーになっちゃう」「僕は君を刺したりしない」「私がシドなのよ」…サマーは行き詰ったように感じられる関係を表現したんだろうけど、私は予告編などで観る度にあることを思っていた。
会ってすぐセックスして、そのまま付き合うようになると、しばらくしてから「自分のこと、もっと大事にしてほしいんだ」と言い出す人がいる。「大事にする」って?というのはともかく、なぜ大事に「し合おう」じゃなく、私だけにその必要があると思うのか?なぜ自分の方にも、病気を移されたり、刺されたりする危険があると思わないのか?(別に初対面に限らない可能性だけど)。自分が加害者の側であると悪気なく思っている人に対する、素朴な疑問と、少々の苛立ち。