ショート・サーキット


「WALL-E/ウォーリー」つながりでロボットものをレンタル。ジョン・バダム監督86年作。
アクシデントで「感情」の芽生えた軍事用ロボット「ナンバー5」が、破壊しようとする企業側の追手から逃げるお話。特典の予告編によると「アクション・コメディ」。

ショート・サーキット [DVD]

ショート・サーキット [DVD]

ナンバー5のデザインは、ピクサーのアニメなど見慣れた目には無骨すぎるし(かといって軍事用にも見えないし)、ストーリーも呑気なものだけど、観てるとついナンバー5を応援してしまい、ハッピーエンドにほっとする。
ヒロインのステファニー(アリー・シーディ)の家にやってきたナンバー5は、「input,input」とテレビ漬けで知識を吸収し、トラボルタの踊りを真似したり、ドラマのセリフを口にしながら銃弾を除けたりする。ロボット仲間が三ばか大将になってしまうシーンが可愛い(笑)


ステファニーは、初対面のナンバー5を異星人と勘違いし「地球へようこそ!」などと口にする。どこからどう見てもロボットなのに…?と思っていたら、同居人が「当時は『未知との遭遇』とかが流行ってたから、何かにつけ異星人歓迎、みたいな人がいっぱいいたんだ」と言う。
ナンバー5の開発者でありながら平和主義者で、「会社から出るのは3カ月ぶり」というオタク科学者にスティーヴ・グッテンバーグ(安心できる顔だ〜・笑)。その仲間の、へんなアクセントで喋るインド人(フィッシャー・スティーヴンス)は、今見るとちょっと「HEROES/ヒーローズ」のモヒンダ風だ。


特典映像には、デザイン担当のシド・ミードのロングインタビューを収録。ジョン・バダムからの唯一のリクエストは「中に人間が入って動くような形のロボットにはしないで」ということだったそう。制作風景では、大の男が皆ホットパンツ姿だったのがツボだった。
ちなみにジョン・バダムは、「ベスト30」くらいには入る好きな監督。最後に観たのは贋作サスペンス「迷宮のレンブラント」('97)かな?シドニー・ルメットみたいにアツいかんじはしないから、この先(ルメットの)「その土曜日〜」みたいのを作ってくれることはないだろうけど…