アクセス落語会


隅田川馬石「幾代餅」
 (中入)
三遊亭兼好「粗忽の使者」
三遊亭遊雀「宿屋の富」
 (3/20・中村学園フェニックスホール)


組み合わせに興味を惹かれ、初めて出掛けたみた。映画「落語物語」以来、馬石のこと、どんな落語やるんだろう?と気になってたので(って映画観てから一年も経ってるのか)。観てみたら、上手いんだけど、私にはスッとしすぎてるなと思った(端的に言ってぎゃーぎゃーうるさい落語家が好きなので…笑)。
出番が一番早い彼がこの日一番の長講…といっても40分くらいかな。清蔵と医者との絡みが少ないバージョン。マクラに女の恋患いはきれいだけど男のは違うとか、清蔵がブサイクっぽい(親方に「そんな顔してるくせに」と軽口を言われる)のも、一見スマートながらマッチョな感じがして少し苦手だなと思った。


少しうとうとしてしまうも、中入後の兼好さんの第一声でぱっちり目が覚める。マクラに「自分の一番好きな交通事故の話」、何気に兼好さんって噺家の中で一番ブラックな(という言い方は嫌いだけど他に言い様がない)気がする。内容というより、何でもあの声で軽く流しちゃう感じが。「粗忽の使者」好きだなあ!
トリの遊雀さんは枕も本編も最近の独演会で聴いたものなので、また眠くなってしまった(笑)富くじが当たったことに気付く場面はよりオーバーになってるも、全体的にはお得意のネタを軽く流した感じ。
ちなみにこの日の会場は中村学園内のホールだったんだけど、ブラスバンドの練習の音がずーっと響いてたのが一興だった。