かがやくふたり



瀧川鯉昇粗忽長屋
三遊亭遊雀初天神
 (中入)
三遊亭遊雀「十徳」
瀧川鯉昇「ねずみ」
 (6/30・日本橋社会教育会館)


落語会の前に、会場近くの喫茶去 快生軒で一休み。喫茶店グレープフルーツジュースなんて飲んだの久しぶり。美味しかった。


粗忽長屋」の導入は「花見の仇討ち」「たがや」などが見える「落語の国」。鯉昇らしいのろのろしたやりとりが続き、「行き倒れ」が「誰」だか分かるまで15分くらい。このアレンジ、初めて聴いたから衝撃だった!
次に上った遊雀さんが開口一番「歴史的瞬間に立ち会いましたね」「でももしかしたら、この噺ってもとはそうだったのかも、(五代目)小さんが完成させてから皆その型でやってるけど、その前はどうだったか分からない」「完成されていて変えようがないと思っても天才が変える」。何を演るのかと思いきや、冒頭で場内の数人が笑い出し「分かる人は笑ってますが」「これでしか対抗できないから」と超が10個付く位のオハコ「初天神」。何もそれをと思うも、遊雀さんがそういう人だって上書きできて楽しかった(笑)
「ねずみ」って、主人の「愚痴を聞いていただけますか」からが長い。他の人より長いのか分からないけど、長いのだということに初めて気付いた。つまらないからじゃなく、鯉昇じゃなかったらつまらないだろうなあと思いながら聴いてたから(笑)子どもが宿をやろうと言い出すのは「この親にしてこの子あり」なんだなあ、なんてことも初めて考えた。