2021-01-01から1年間の記事一覧

モーリタニアン 黒塗りの記録

私達がまず見るのは故郷モーリタニアから引き離されるモハメドゥ・オールド・サラヒ(タハール・ラヒム)と彼をめぐる仕事を引き受けた二人、上司に「無料奉仕に許可は要らない、礼儀で報告しただけ」と言ってのけ、グアンタナモでは被るよう渡されたヒジャ…

ハロウィン KILLS

アヴァンタイトルを丸々使って1978年にフランク・ホーキンス保安官(ウィル・パットン)の身に起きた出来事が描かれるのに、彼ってそんなに「重要」なキャラクターだったっけと違和感を覚えていたら、オープニング、彼から始めるんだと思わせられたアリソン…

平日の記録

かぼちゃのお菓子。 イー・エー・グラン池袋店のパンプキンパイは王道の組み合わせ。 ディーンアンドデルーカのパンプキンタルトは柔らかかった。

ビルド・ア・ガール

キャトリン・モランの著作「女になる方法 ロックンロールな13歳のフェミニスト成長記」(北村紗衣訳)を思えばえらく純でお行儀よく整理された内容だけど、それが映画というものなのかもしれない。最後に主人公ジョアンナ(ビーニー・フェルドスタイン)が私…

かそけきサンカヨウ

原作未読。中学生が別れ際に揃って「がんばってねー!」とは何事かと見ていたら、これは「早く大人にさせられた」女の子、陽(志田彩良)の話であり、場面変わって彼女が自宅で一人餃子の皮に具を包む姿にこんなやばい内容をどうするのかと思っていたら、そ…

〈主婦〉の学校

アイスランドのレイキャビクにて1942年に創立された「主婦の学校」の現在を捉えたドキュメンタリー。居間のソファの真ん中を陣取るジャスティン・ビーバーの顔入りクッションは誰かの置き土産か。冒頭、入学したての学生達が私はこれが出来るようになりたい…

週末&平日の記録

食後のデザート。 高田馬場のフラットリアに持ち帰り専門店がオープンしたので、「なめらかプリン」を購入。本当になめらかで美味しかった。 東武百貨店に開店した「お芋とポテトとさつまいも」では看板商品のスイートポテト「とろぽて」。小さいなと思った…

キャンディマン

(若干「ネタバレ」しています)冒頭ウィリアム少年(長じてコールマン・ドミンゴ)が自室で一人、影絵遊びをしている。落語の「佐々木政談」にもあるように「子どもは大人を真似て遊ぶ」ものだが、ここで再現されているのは「黒人とその言うことなど聞かず…

スターダスト

ドキュメンタリー「ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡」(2017)でロンソンの妻スージーが「ボウイは世間から攻撃されることを恐れていたけれど、ミックは気にしていなかった」と語っていたのが印象的だった、かつそうだろうなと思わされたものだけど…

週末&平日の記録

同居人が得意のスコッチエッグを作ってくれた。ホワイトソースが敷いてあるので、添えてある蕪入りラタトゥイユと両方のせて食べられるのが楽しく美味。 私が作ったパエリアはエスビーのシーズニングを使った簡単なもの、だけど美味しかった(笑)同居人が用…

キャッシュトラック

なぜこんなところにエディ・マーサンが?と訝しみながら見ていたら、彼演じる警備会社の管理責任者テリーは「人間」代表なのであった。君達の仕事は金を運ぶことで守ることじゃないとはいかにも穏当だが、それじゃあ誰かが殺されたらどうするか、しかと見は…

007 ノー・タイム・トゥ・ダイ

(簡単な記録。「ネタバレ」に近いものあり)「母親と娘」に始まり「母親と娘」に終わるこの物語はマドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)が主人公にも見えたっていいのに、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)が出張ってくるから(当たり前だけど!)そ…

平日の記録

ピスタチオの甘味。 有楽町マルイにオープンしたジョリッティカフェ有楽町店でマリトッツォ・ピスタチオのジェラート。まずブリオッシュ生地が美味しい。 パティスリー ユウ ササゲのタルトピスターシュはピスタチオ風味のタルトにピスタチオムース、その中…

TOVE トーベ

「昔から心の中にあった古い家に、新しい部屋を見つけた」。私にはこれは、未知の自分を探検する物語を、主人公からある程度の距離を保って描いている映画に思われた。それなのに…それだから?映画の終わりにアルマ・ポウスティ演じるトーベの顔が自分に見え…

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021のオンライン上映で見た映画の記録。▼宴の日(2020年韓国/キム・ロッキョン監督) キム・ギョンマン(ハジュン)はイベントMCの仕事と白塗り顔をごしごし落としての父の介護と二つの場を行き来していたが、父が亡くなり葬儀…

平日の記録

結婚記念日に一年ぶりの外食は、広尾のHASUOにて。個室でディナーのコースにカンジャンケジャンをつけてもらった。写真は最初に出るパンチャン、カンジャンケジャン、彩り野菜プレートに牛骨付きカルビを焼いているところ。写真はないけどふわふわのチルチョ…

殺人鬼から逃げる夜

手話話者が活躍する映画が増えている中、本作はいわば伝統的な、マイノリティがそこにつけこまれて狙われる作品。予告からは分からなかった要素やひねりが面白かった一方、男が女を襲って(男性も手に掛けていたようだけど)男が助けることになるという展開…

クーリエ 最高機密の運び屋

GRU高官オレグ・ペンコフスキー/アレックス(メラーブ・ニニッゼ)がアメリカ人観光客に託した機密情報がモスクワ米大使館に届けられたところで「The Courier」とタイトル。その場限りの相手(運び屋)を探し続けねばならなかった憔悴の後に「good amateur…

スクールガールズ

感染症対応の授業の様子かと思ってしまった、少女達(原題「Las ninas」)が声を出さずに歌を練習するオープニングは、彼女らが声を出す寸前で場面が変わる。主人公セリア(アンドレア・ファンドス)と共に物語を経た後の、彼女が自信を持って歌を歌うエンデ…

トムボーイ

映画なんかよりもっと何かを「体験」できるものがあるんじゃないか、例えばゲームとか食事とか…とは常に思ってきたものだけど、セリーヌ・シアマの10年前の本作は、映画でもまだこんな体験ができるんだとびっくりさせてくれた。こんなにも私には分からないこ…

ミス・マルクス

エリノア(ロモーラ・ガライ)が今しがた聞いた彼の講演について熱心に語る内容には全く関心を示さないエドワード(パトリック・ケネディ)が、「(幼少時よりの愛称のトゥッシーでなく)エリノアと呼んでもいいかい」とキスをする。後に彼女は(「人形の家…

浜の朝日の嘘つきどもと

「コロナがとどめだ」と言いながら誰もマスクをしていないのだから、これはそういう映画…映画ならマスクをしていない方がいいだろう、つまり映画ならそっちの方がいいだろうという要素で出来上がっている映画なわけで、馬と糞のオープニングから不自然なとこ…

週末の記録

季節の果物。 サンフルーツのフルーツババロアはさすがに果物が美味な上、同居人が梨を足してくれたのでとても豪華になった。 RINGOでは季節の分かれ目そのままに「焼きたてカスタードチェリーアップルパイ」と「焼きたてカスタード安納芋アップルパイ」。カ…

モンタナの目撃者

監視塔でハンナ(アンジェリーナ・ジョリー)が少年に「あなたは信頼できる?」と問われた時、逡巡するのかと思いきや、彼女はこちらを、「幸せへのまわり道」のトム・ハンクスほどじゃないけど見据えて「私は間違いなく信頼できる」と答える。あの目に映画…

平日の記録

チョコレートの入ったマリトッツォ。 ゴディバカフェのとなれば買ってしまったマリトッツォ ダークガナッシュはチョコレートがさすがに濃厚。 ディーンアンドデルーカのピスタチオ&エスプレッソチョコレートはエスプレッソ入りのホワイトチョコレートがアク…

シャン・チー テン・リングスの伝説

映画は攻城戦に始まる…と思いきや、トニー・レオン演じるシュー・ウェンウーがテン・リングスでもって相手側の門を一気に破壊し戦いはなくして終わる。彼は人の門を壊し続けてきたんだろう、その中にずかずか入り込んできたんだろう、でも自身の中には誰も入…

アナザーラウンド

見た日が近いのでそう思うのかもしれないけれど、「ドライブ・マイ・カー」に大変通じるものがある映画だった。主人公の家福と表裏の存在である高槻が話せないからとまずセックスするように、本作の男達は酒を飲んで酔うことで相手との間にある壁を壊そうと…

ショック・ドゥ・フューチャー

1978年のパリを舞台に、「Le choc du futur」として前進する若い女性の一日を描く。音楽については無知なので「楽しかった」くらいの感想しか持てないけど、「電子音楽の創生と普及を担った女性先駆者たちに捧ぐ」との文とその名の数々で終わる女性映画だっ…

平日の記録

夏の終わりのあんこ。 ブルーボトルコーヒーのあんこ&くるみバターは手頃な感じ。うまいこと食べるのが難しい。 池袋にオープンしたアンドコのフルーツあんクロワッサンはパンもあんこも苺も美味しくて、さすがに専門店だと思わされた。 レモンのパン。 ポ…

白頭山大噴火

さしずめ「腰抜けハ・ジョンウの大冒険」。除隊一日前に引っ張り出された「民間人」の彼が、アメリカも中国もこっから出てけ、朝鮮が壊れちまうだろ!と叫ぶ。「感傷的だからこそ工作員になった」イ・ビョンホンはそんな彼だけは信じられると言うのだった。…