2016-01-01から1年間の記事一覧

アルジェの戦い/男と女

▼「アルジェの戦い」(1966)デジタル・リマスター/オリジナル言語版を、K's cinemaにて観賞。平日の午後ながらかなりの入り。アルジェリア人の叫びと音楽に、買っていったコーヒーが容器ごと震えて、ほとんど飲めなかった。 FLNの下っ端というか「子ども」…

週末の記録

金曜の夕方は、待ち合わせてコメダ珈琲店でお茶。キャラメルリンゴのシロノワールに、ハロウィンのクッキーが付いてきた。 入店時にレジで見つけたコメダ仕様のしるこサンドミニ、一つ50円も購入。大きさからして四連の商品を分けたものかな?ともあれこれは…

ある戦争

「みんな元気で」の「皆」は「皆」でなく、「世界は我々の望まない方向に進むだろう」の「我々」は「我々」でなく、「皆」や「我々」の島と島とがぶつかるところに死が生じる世界において、何をどう捉え、感じ、考えればいいのか分からなかった。 そこからふ…

白鳥一人創作落語会

三遊亭白鳥「プチフランソワ2号」 三遊亭白鳥「カワウソ島の花嫁さん」 (中入) 三遊亭白鳥「鉄砲のお熊」 (10/10・なかの芸能小劇場) 第二回を迎えたこの会、午前中の開催に始めは違和感を覚えていたけれど、こんな朝っぱらから、という一体感というか、…

こみちの音曲噺の会.

柳亭こみち「植木のお化け」 柳亭こみち「蚤のかっぽれ」 (中入) 柳亭こみち「稽古屋」 (10/11・赤坂会館)

平日の記録

秋のパン。 四谷のらぽっぽベーカリーのテラス席にて、「栗とかぼちゃのデニッシュ」と「おいものタルティーヌ」を、「おいもに合うコーヒー」と共に。おいものあんも入ったデニッシュが、ずっしりしてて美味しい。 ニュウマン内のル カフェ ドゥ ジョエル・…

人間の値打ち

公開初日に観賞。とても面白かった。 最後に提示される、タイトル(原題「Il capitale umano(人間の値打ち)」)の意味を告げる文章からして作り手の本意は違いそうだけど、私には、古い言い方をすれば「道具は人間の機能を拡張する」ものであり、それゆえ…

三連休の記録

日曜日、所用で久々に横浜へ。 午前中は横浜中華街映画祭へ。かつて映画館だったという同發新館ホールにて、丁度上映されていたのがホウ・シャオシェンの「風櫃の少年」(来月ブルーレイが発売されるんだね)。 [Blu-ray]" title="風櫃の少年 [Blu-ray]">風…

築地ワンダーランド

築地市場に程近い東劇で先行公開中に観賞。 この日は上映後に「現役仲卸による、はっちゃけ築地トーク」が行われた。映画に「はっちゃけ」た部分は全く無かったが、それも当然で、作中の大学教授が本を書くのに15年費やし、本作の監督は600時間分撮影したそ…

シーモアさんと、大人のための人生入門

オープニング、シーモアさんが自宅でピアノの練習をしている。撮影のためか説明しながら行われる、この場面がまず面白い。この音が引っ掛かってしまうからどうにかせねば、何か削らなければいけないかな、いや、少し早く指を動かしたらどうかな、とやってみ…

平日の記録

久々に立ち寄ったチェーン店のメニュー。 セガフレードにて、レギュラーコーヒーにポップオーバー。初めて注文してみたら、思いの外でかい(笑)生地もクリームもたっぷりで食べ応えがあった。 行き付けの新宿南口店が閉店してからご無沙汰だったシアトルズ…

世界一キライなあなたに

見ている間中、胸がいっぱいで、今年一番じゃないかというくらいよかったんだけど、どうしたことだろう。くさい上に陳腐な言い様だけど、きっと、二人の世界が広がる様を、また心がぶつかる、いやぶつけ合う様をまざまざと見せられたから。 心を掴まれたのは…

週末の記録

「武蔵の國の酒祭り」へ。 会場である大國魂神社を訪れたのは初めて。京王線の府中駅を降りてのけやき並木の見事さに目を奪われた。大鳥居もそこから見る境内も立派。 チケットと引き換えにリストバンドとお猪口とお水をもらい、ブースを回っての試飲スター…

みかんの丘

オープニングは削られる木と、その作業をする手。かなりの粉塵で、次いで映る主人公イヴォ(レムビット・ウルフサク)の横顔はゴーグルを付けている。箱を作っているようで、外に出ると幾つも置いてある。小屋の中でとるパンとチーズの食事(自分で作ってい…

池袋演芸場九月下席

三遊亭ふう丈「電気ショック」 春風亭百栄「フェルナンド」 三遊亭丈二「リサイクル課長」 笑組(漫才) 林家彦いち「マイナンバー〜お前はもう死んでいる〜」 柳家小ゑん「本田宗一郎物語」 (中入) 古今亭駒次「生徒の作文」 林家しん平「鬼ヶ島伝説」 ス…

平日の記録

いわゆるサードウェーブコーヒーのお店で一休み。 虎ノ門コーヒーにてカプチーノ、蓋をするか否か聞いてくれるのが嬉しい。おともには迷ったあげく、ベイクドカスタードのキューブ。「コーヒー菓子」と謳っているだけありコーヒーに合う。テーブルはお洒落だ…

歌声にのった少年

「アメリカン・アイドル」のエジプト版「アラブ・アイドル」に出場し、アラブのスーパースターとなったムハンマド・アッサーフの実話を元に制作。昔の少女漫画でよく読んだようなストーリー、というだけだって楽しいのに、切っても切り離せない大きな要素が…

平日の記録

渋谷ヒカリエシンクスの、リニューアルしたばかりのフードフロアを一回り。 「和」がキーワードというジェラテリアたいあんにて、「豆腐クリーム」と「枝豆ラズベリーチョコレート」。軽いお煎餅付き。私にはちょっと、優しい味に過ぎたかな(笑) キッシュ…

ハドソン川の奇跡

冒頭、「悪夢」から目覚めたサリー(トム・ハンクス)がジョギングを終えて曇った鏡に映す姿に、例によってイーストウッドによる「サリーのテーマ」がかぶる。単音の時点で「イーストウッドの映画」だと分かる今回の曲は懐かしいような、過去、といっても実…

週末の記録

こちらも恒例、芸協らくごまつり。 秋雨続きが久々に晴れて、久々の蒸し暑さ。落語会のチケットは当日売りのみというので、開会直前に出向いたら長蛇の列。あと少しでお目当てを逃したので、一周してご贔屓のサインだけもらい、早々と帰る。この夏に出た鯉昇…

ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years

様々な証言により、当時の「社会」も浮かび上がるけれど、それでもこんなにも、「ビートルズ」が主役の映画って無いと思った。キャンドルスティック・パークでのライブの護送車の中で「The Touring Years」が終わり、「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Ban…

エル・クラン

実際に起きた事件を元に作られた本作は、親から逃げずにいると取り返しのつかないことになるという話だった。最後に出る文章が、家族の離散以上のその後を表しているのが何とも皮肉だ。 オープニングの「実際の」映像で、アルゼンチンに新たに誕生した民主政…

平日の記録

定番甘味をお店で。 千駄ヶ谷のユーハイムにて、「切り立てバウムクーヘンとコーヒー」のセット。ここは店内でパンを焼いているのが売りだけど、折角だからこちらを。駅前なのに空いてる穴場だけど、音楽がうるさいのが難点。 高田馬場のふなわカフェでは、…

BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント

とても楽しかった。ロアルド・ダールによる「オ・ヤサシ巨人BFG」の白眉は何と言っても終盤の「朝食」の場面。あれを映像で見られただけでも大満足(原作には出てこないコーギーがあんなことに!笑)。ここでソフィー(ルビー・バーンヒル)が「クリームたっ…

週末の記録

前から興味のあった、燻製作りに挑戦。といっても同居人が三時間掛けて全部やってくれた(温度を上げればもっと短時間で済みそうだとのこと)。まずは加工品からということで、煮卵の他はソーセージとチーズ。どれもまごうかたなき燻製で、美味しかった。 こ…

だれかの木琴

とても面白かった。原作は知らないけれど、お話をそのまま映画にしたら、言外の意味(お話が持っているものでも映画の作り手が持っているものでもなく、「反応」によって生まれたとでもいうようなもの)が溢れ出てしまったというか、そういう感じを受けた。 …

国立演芸場九月中席

三遊亭ふう丈「ビニールカサロウ」 三遊亭究斗「動物園」 ホームラン(漫才) 柳家甚語楼「高砂や」 林家正雀「親子茶屋」 (中入) 夢月亭清麿「東急駅長会議」 柳家小ゑん「鉄の男」 ダーク広和(奇術) 三遊亭円丈「藪椿の陰で」 (9/15・国立演芸場) ・…

平日の記録

東銀座の甘味よしやにて、夏を惜しんで、季節限定の「水もち」。和菓子全般、特に餅が苦手な私にも、水もちって全然美味しい。「黒みつきなこ」を選ぶと黒蜜ときなこが付いてくる。大事に食べた。

ジャニス:リトル・ガール・ブルー

とても面白かった。私にはこの映画のジャニスは、「普通」の苦悩を数多く背負った者に見えた。 薬物についても、彼女が特別なんじゃなく、誰にでも起こりうることとして描かれていた。彼女が薬物を使っていたのは、たまたまあったから、変な言い方だけども「…

アスファルト

映画の中と外、宇宙と地上に大して距離なんてないのだ、という映画だった。だから劇場を出てふと、映画の中に居るような気持ちになった。冒頭、薄明るい中を登校する少年ジュール(ジュール・ベンシェトリ)の自転車を低い位置から見上げる画がとても優しく…