白鳥一人創作落語会



三遊亭白鳥「プチフランソワ2号」
三遊亭白鳥「カワウソ島の花嫁さん」
 (中入)
三遊亭白鳥「鉄砲のお熊」
 (10/10・なかの芸能小劇場


第二回を迎えたこの会、午前中の開催に始めは違和感を覚えていたけれど、こんな朝っぱらから、という一体感というか、親近感があって悪くない。少なくとも白鳥さんと私の間にはあると思う!(笑)(他の会場に比べて)下りる時間がきっちり決まっているため、寄り道する暇もなく進んでいくのがちょこっと寂しいくらいかな。


この日は別の理由による親近感もあった。「楽したいからと前々からネタを決めていたけど(笑)やっぱりリクエストを募ってみた」ところ、先月池袋演芸場でトリを務めた際に掛けた中でも気の進まない演目ばかりやるはめになってしまったんだそう。うち二つは30年前に作ったものだから、風俗部分など細部を手探りで変えながらの高座で、結果、これはどうかな?ダメじゃないか!なんて突っ込みがしじゅう入るはめに。でもこれが、うざくない、むしろ「近さ」を感じて楽しい。


一番やりたくなかったという「カワウソ島」(なぜ「花嫁さん」なのかいまだに分からず…)では、啖呵について「必死に練習しても上手くいかないこともあれば、普通に練習しても上手くいくこともある」。当たり前だけど、どちらにせよ練習はするわけだ。この日は私は「お熊」の「自分より強い人たちがいて、見世物じゃなく喜んでもらえるのが嬉しかった」との言葉が心に残り、同居人は終盤の時次郎の「精進しなきゃ」に白鳥さんの心を見たと言っていた。