ヨチヨチSWAN


三遊亭白鳥天王寺代官斬り(流れの豚次シリーズ第4話)」
 (中入)
三遊亭白鳥「オーストラリア旅行話(漫談)」
三遊亭白鳥「シバハマ
 (1/4・お江戸日本橋亭


ネタ下ろし含む勉強会の第一回。当日受付のみというので「開場」10分前に着いたら、ちょうど私の前で満席に。手伝いのぬう生の仕切りで、舞台袖や立見でも構わないという「ボランティア」を募り、空いた席に座らせてもらう。幕が開いたら両側にお客が座ってるのは可笑しかった。本人は読みの甘さを平謝り、次回から予約制にするとのこと。


ネタ下ろしの「天王寺代官斬り」に45分ほど。まずは「流れの豚次」三部作を知らない人に挙手させ、「意外といますね」と説明から。円丈一門、というか円丈&白鳥につきものの「あらすじ語り」で始まって嬉しい、けど内容はぐだぐだ(笑)本編は豚次が政五郎の骨を埋めに大阪を訪れ騒動に巻き込まれる話。食べるシーンは全て「そば」で済ませ(る、というギャグ)、アクションシーンは「省略」(する、というギャグ)、終盤は斬られた者が死ぬ仕草が延々続く。全編通じてひどかったけど、これからどう磨かれていくのか楽しみ。
中入後は漫談、それと銘打っての漫談は初めて。とてもきれいなサゲがある(笑)
最後に「昨年末に作った三題噺」。円丈は「自分が突き抜けられなかったのはライバルがいなかったから」とよく言う…という前フリに始まる。「シバハマ」は、それとはちょっと違う意味で、「山の頂上に立って見下ろすだけになってしまった男」の話。実体験に基づいてなくとも、師匠の言葉で「自分」と地続きの内容、というわけだ。厳密には落語の話じゃないんだけど、「神が降りてくるなんてことはない、練習したら上手くできたってだけ」なんて、落語観が挟み込まれるのが面白い。色んな主人公バージョンがあるようだし、これからも聴いてみたい。