今年を振り返って


▽劇場で見た一般公開作の中からお気に入り10作と思ったけれど、今年はこれというものが少なく10は無理なので、順不同でベスト3。

▼幻滅(感想)…文学を映画に生まれ変わらせる時のストレートかつ賢いやり方。ドランの初登場シーンの衝撃。

▼探偵マーロウ(感想)…原作小説を読んでから見ると、この映画がいかに今らしくニール・ジョーダンらしく、時に笑えるほど改変されているかが分かる。

▼熊は、いない(感想)…今年はヴァルダの『ダゲール街の人々』をふと思い出させる映画が多かった。いやいつだってあるか。

▽次点というか4番目以降を見た順に7作あげるとしたら…

マジック・マイク ラストダンス(感想

▼オマージュ(感想

▼オットーという男(感想

▼アマダン号に乗って(感想

▼ロスト・キング 500年越しの運命(感想

▼枯れ葉(感想)(感想その2

▼ファースト・カウ(感想


▽映画祭で見た中でのお気に入りベスト3。一般公開作のお気に入り3本は男性監督のものだけど、映画祭で見てよかったものは全て女性監督の作品。

▼私はニコ(感想ドイツ映画祭…「ヒジャブなのかパーカーのフードなのか分からない」カットの衝撃。サバイバーが選ぶ様々な道のうちの一つを、おそらく当事者に丁寧に話を聞いて作っている。

▼キアラ(感想)イタリア映画祭…私の今年のベスト1。聖フランチェスコを「人権とかいって女は下に見てる」こういう奴いるいる~男として描いてるのが面白かった。

▼ファミリー・タイム(感想フィンランド映画祭…女同士のサウナシーンを始め「これまであまり描かれてこなかったこと」が見られる。決してスマートな作品じゃないけど、「普段こうしている人々はクリスマスにはああしている」というクリスマス映画は初めてだった。