浅草演芸ホール 7月上席 夜の部


三遊亭ぬう生「動物園」
桃月庵白酒「平林」
大空遊平・かほり(漫才)
桂ひな太郎「居酒屋」
柳家さん吉粗忽長屋
三遊亭小円歌(三味線漫談)
林家三平(漫談)
桂文楽「看板のピン」
林家正楽紙切り
三遊亭円丈「強情灸」
 (中入)
三遊亭丈二「味噌豆」
アサダ二世(奇術)
入船亭扇遊「つる」
柳家小里ん「碁泥」
大瀬ゆめじ・うたじ(漫才)
三遊亭歌之介「爆笑龍馬伝
鏡味仙三郎社中(曲芸)
三遊亭白鳥船徳
 (7/10・浅草演芸ホール


寄席の中で唯一未体験だった浅草演芸ホールへ、円丈&白鳥目当てで出掛けてみる。堀井憲一郎の文章なんかで怖れてたけど(笑)居心地良かった。よそより客席はがちゃがちゃしてるけど、とくに気にならない。ほおずき市の影響か?終了時まで満席に近かった。


白酒さんの「平林」なんかをちょこっと聞けるのは嬉しい。なんて可愛い定吉!「下僕なんて言葉は知ってるのに文字は読めない」のいかにもな突っ込みに受けてしまった(笑)
久々に正蔵が聴けると思いきや、代わりに三平だった。本人いわく「久々の高座なんです」。私がナマで観るのは、襲名披露興行の時以来かな?「そういう役割」なんだろうけど、有名人の名前ばかり出すのはどうも…って私が「ターゲット」じゃないから不愉快に感じるのかな。
正楽さんの受けたリクエスト一発目は「納豆」、首をひねりながらも素敵な出来。翌日ふと、そういや「納豆の日」だったからかと気付く(笑)
中トリに円丈の「強情灸」、聴くの何度目かだけど、メガネは外さないんだっけ。途中「ここから古典落語とは違うんだよ!」というセリフがあるくらいだから「古典」扱いじゃないのか。ちなみに羽織も脱がず(笑)オーバーアクションも楽しく、場内かなりの盛況。独演会や親子、一門会なんかじゃ攻めてくるけど、こういう場所ではちゃんと空気に乗って仕事するもんだなと思った(それが嫌なわけでは全然ない)。


曲芸の後に一割程が帰ったものの、熱気は残ったまま。白鳥さんが上がって「四万六千日」と言い出すのでもしやと思ったら、まさかの「船徳」。汗だくなのは当たり前、着物(SWAのジャージのやつ・笑)もぐちゃぐちゃになるバージョンだった。「若旦那が船頭になる」という以外全くのオリジナルストーリー、得意の男成長もの。幇間腹、うなぎや、鰍沢のとってつけたような「古典」ネタあり。冒頭の女同士の会話のくだりでやたら時間が経つのが遅く感じられたのは、やっぱりああいうの、苦手なんだろうな(笑)でも十分楽しかった。サゲもきれい。