ダーウィン・アワード


その1.ルーカス・ハースが出てたのにびっくりした。しかも大役(笑)彼含めキャストが(90年代なら)豪華だった。
その2.数日前ウチでビリー・ジョエルの話をしたばかりだったので、曲が流れたいずれのシーンも、イントロで笑ってしまった。



「最も愚かな方法で死んだ人に対し、馬鹿な遺伝子を絶ったことへの感謝の念をこめて贈られる」実在の賞、ダーウィン・アワード
マイケル(ジョセフ・ファインズ)は、優秀なプロファイラーだが血を見ると失神してしまうおかげで警官をクビになり、趣味で研究を重ねてきたダーウィン賞に目をつけ保険会社に自分を売り込む。いわく、賞の候補になりそうな事件を保険適用外にすれば会社の損失を防げる。こうして彼は自らの腕を証明するため、調査員のシリ(ウィノナ・ライダー)と、全米各地をめぐる調査の旅に出る。


ロードムービー好きとしては、「旅に出たことがない」マイケルとともに、アメリカの片田舎をめぐるのがまず楽しい。日本にうまれてよかった〜としみじみ感じ入っちゃうけど(笑)彼の持ち歩く「スポーン」には、寿がきやのラーメンフォークを思い出してしまった。「卒論用のドキュメンタリーを撮っている学生」が同行しているという設定も良かった。
バカ者達のエピソードはどれも楽しかったけど、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」を一瞬だけ彷彿とさせる、ジュリエット・ルイス&デヴィッド・アークエットの夫婦にはほろっときた(この組み合わせだけで泣ける)。夜中、ベッドの中で背中越しに「オレは自慢の夫かな…?」(答えずにいると)「オレが『ご近所のすごい人』に出たら…どうだ?」


「無理矢理コンビを組まされた二人」のうち、意に介さない方はたいていホットドッグを食べているものだけど(物事を気にしない人が食べるもの、なんだろう。例「ハード・ウェイ」←大好きな映画!のマイケルJフォックスに対するジェームズ・ウッズなど)、ウィノナ・ライダーのホットドックの食べ方もずいぶん様になっていた。仕事の間はかちっとした格好なのが、オフではピンクのコートとジーンズというのも可愛かった。


マイケルは受賞者・候補者に尊敬の念を抱き、終盤には「ぼくにもダーウィン遺伝子があった」と気付く。しかし彼は、行く先々のお店で女の子に目をつけられるなど生まれながらのセクシャルな魅力を備えているようで、本人は意識していなくとも、そのおかげで生き延びているように思われた。