白鳥一人創作落語会



三遊亭白鳥「戦え!おばさん部隊」
三遊亭白鳥「豊志賀ちゃん」
 (中入)
三遊亭白鳥「最後のフライト」
 (5/5・なかの芸能小劇場


「なかの春眠らくご長屋」企画の一つ。午前十時開演なんてきちがい沙汰だと思っていたら、当人にとってもそうだったようで、始めのうち、落ち着かないのかやたら手を揉んでいたのが可笑しかった。でも「時間厳守」の中みっちり一時間40分、見事な出来だった(中入後は「火焔太鼓」の予定が、残り20分弱だったため変更)


前日に同居人と「(自分を初めて見る人向けの)『皆様の(略)』、明日やるかなあ」「どういう会だとあれをやるのか、記録を取って線引きしてみたい」などと話していたところ、「第一回」だけあってほぼ開口一番、「自分を初めて見る」人に挙手させる。どうやら「中途半端な数」だったようで(笑)枕も兼ねて、地均し的な「母親」の小噺から。本編に入る時「でも皆さんは違いますよ」と挿入したのが意外だった、「空気を読ん」でいるのかな?加えて「こどもの日」だからと扇子二本での「ロケットランチャー」を披露、これも初めて見た(笑)


真景累ヶ淵 豊志賀の死」については、ほぼ「古典」のまま、いきなりギャグを入れてくる円丈より、「聞き終わってハッピーな気持ちになれる怪談を作りたい」と改作した白鳥さんの方がちょこっと好きかな。この噺、導入の「女の芸人はトリを取れないことに怒っている」というのが少々「ずれている」ようで違和感を覚えるんだけど、最後に「女の芸人がトリを取れたからハッピー」ということなんだよね、単純なんだけど、辻褄が合っている(笑)何気に「女芸人はまず芸で認められたいのだ」という主張になってるのが面白い。


会の内容から話はそれてしまうけど、この日、白鳥さんが乗って来たというバス路線(の「逆向き」だけど)に乗って帰った(この路線って多分、もう10年くらい前に中野サンプラザキリンジの公演があった時、兄が「高校生の時にここでマイケル・マクドナルドを見て、バスに乗って帰った」と話していた路線だよね、あの話、忘れられない・笑)