ヨチヨチSWAN 第2回


三遊亭白鳥「豚次誕生」(流れの豚次シリーズ エピソード1)
 (中入)
裏日本兄弟の漫才
三遊亭白鳥「千価の馬」
 (3/18・お江戸日本橋亭


(初回と比べて)トラブルもなく…と言ってる傍から、マイクは入ってないわ、出囃子は流れっぱなしだわ(こんなの初めて!笑)と、ぐだぐだながらも会場の熱気は凄い。
中入後の「裏日本兄弟」(もしテレビ出演がかなえば「日本海兄弟」にするんだって・笑)とは「仕事が無い」たん丈の救済企画。なまはげのお面姿のたん丈とクマ役の白鳥さんが、薄ぼんやりしたやりとりを繰り広げる。


近況を10分ほど喋った後、早速「エピソード1」へ。これは面白かった!2時間あったのを50分にまとめたそうで、ゆくゆくは寄席で掛けられるよう30分にするつもりだとか。楽しみ。
「豚次がなぜ任侠者になったかずっと疑問に思ってて。皆さんも気になりますよね」って、私はそんなの考えたことも無い(笑)白鳥さんの創作熱意の源の一つ、疑問を解き明かすシリーズなわけだ。養豚場で落語を聞かせてるという前フリ?のおかげで落語ネタがたっぷり。食べる仕草は豚しゃぶ?とさつまいも。
「敵」が最後の瞬間に主人公の味方になるという、言っちゃあ何だけどこれまで何百回と映画やら何やらで見てきた陳腐な場面で、じんとして目頭が熱くなってしまった。あまたの文七や高尾にはケッと思っちゃうのにね(笑)


中入後も動物つながりで…と、なんと映画「戦火の馬」の新潟での試写会で披露した噺が聴けた!「映画のストーリーに沿った」「子どもと馬の触れ合いのある」「新潟の名産品を織り込んだ」作品、との依頼だったそう(笑)ちなみにタイトルはサゲじゃない。
昨年のお気に入りベストテンに入るくらいのこの映画の、更に一番のお気に入り場面「馬が初めて畑を耕す」が見られて感動。もっとも仕草としては、「馬の誕生」の方が強烈だったけど(笑)