開口一番(柳家フラワー「道灌」)
笑福亭たま「憧れの人間国宝」
三遊亭白鳥「マキシム・ド・呑兵衛」
(中入)
柳家三三「夏どろ」
柳家花緑「妾馬」
(7/18・所沢市民文化センター ミューズ)
花緑さんがトリだとは予想してたけど、この順番かあ!中入後の三三が上ってすぐ「これから後は『普通』の落語ですので」と笑いを取っていた。
この日一番嬉しかったのは、客席で携帯電話が鳴り、たまさんの「鳴ってまっせー」が聞けたこと(笑・勿論鳴らない方がいいんだけども)「小三治が人間国宝に認定」というニュースを…受けたわけではなくたまたま、枕で触れなかったからというだけじゃなくそう思う…このネタ。古典落語には死人が出てくるものがたくさんあるけど、この(新作)ネタは映画「バーニーズ」直通の楽しさがあって好き。
白鳥さんは会に即して?「私を見るのが初めてという人がほとんどでしょうから」と自己紹介の小噺を一通り、簡単なフルコースとでもいうような感じで。舞台を「所沢」に移した「マキシム・ド・呑兵衛」は、後で花緑さんも「あれ、他の噺家さんもやってるんですよ!」と(笑いを取りに)言ってたように鉄板ネタだから流暢なこと。「水洗トイレだから」など細かいくすぐりが若干、私の知ってるのとまた変わってたかな。
中入後の三三はいつも通りの上り下り(笑)枕に数日前に見たという映画「アナと雪の女王」の話。見た人いますか?との問いに挙手したのは十数人程度、彼も「あんなに流行ってるのに」と驚いていた。本編入ってから、この日初めての(言葉と言葉の間の)「静寂」を味わう。
花緑さんは枕に「同期の白鳥」の話。何度か挟む真似が似ておらず可笑しい。「妾馬」をあそこから始めるのは、「現代女性」に妾について断るためなのかな?例にあげた「寅さん」シリーズのように、結構人情寄りだった。