立川談笑「鮫講釈」
立川談笑「野ざらし」
（中入）
立川談笑「鉄拐」
立川談笑「金玉医者」
（2/21・国立演芸場）
出囃子はHighway Star。まずは前日の立川談志追悼公演の話。「芸人の追悼は泣いちゃダメ、エピソードをたくさん持ってて、笑わせたもんの勝ち」。「家元が乗り移る」と公言している志らくに対し「自分の場合、DNAを持ってるから、そのままやるだけ」。
流れを汲んで、この日は家元追悼がテーマ。枕から「旅のお話です」の第一声がとてもさわやかで心惹かれた。講釈師が「いつもならバンダナ姿だけど」この日は「眉毛の濃い、競艇の好きそうな顔」（笑）この噺の「講釈」の内容っていつもぼーっと聴いてるけど、談笑のは新作落語みたいで面白い。でも「講釈」じゃないから叩く仕草はヘタ、鮫が逃げてくれるか心配だ（笑）
「これ（鮫）は始めに覚えた噺で…次のも同じ位に覚えたもの」と「野ざらし」へ。先生の話しぶりが怪談噺めいてたりノリが良かったりで楽しい。
中入後の「鉄拐」って初めて聴いたけど、面白い話だし、談笑に合ってるなと思った。「中央線で上海から…」のくだりで、「綿の国星」の「中央線でペルシャまで」を思い出す（笑）
最後に「おまけ」として「金玉医者」。私は初めて聴いた。サゲの後、下がる緞帳を押し留めて「追悼、終わり！」と膝を景気よくぽんっ！と叩いて終了。
終演後、談笑の隣で、新刊が出たばかりのお囃子・恩田えりさんもサインをふるまっていた。その「お囃子えりちゃん寄席ばなし」を買い、サインをしてもらう。とても丁寧な方で、筆入れも可愛かった。早速読んでみたら、「ロックは弦楽器だからやりやすい」とあり、人ごとながら安心した（笑）
