立川談笑 月例独演会


立川談笑「看板のピン」
立川談笑「饅頭とか恐い」
立川談笑「復讐おんな」
 (中入)
立川談笑黄金餅
 (5/17・国立演芸場


最初の枕は、番組の取材で岩手に行って気付いたことなど。
「看板のピン」から、「のどかな噺がやりたいなあ」と「饅頭」。「恐いもの」の話題になる成り行き、それぞれが語る内容が充実しており楽しい。饅頭「とか」なので、後半では金龍山の揚げ饅頭やうさぎ屋のどら焼きなど、知ってる甘味が満載なのも嬉しい(でもシメに甘い飲み物はヤだ・笑)
「三席って言わなきゃよかった」と(←毎回これだ・笑)、演芸場のネタ帳を見たら円丈・白鳥親子会(記録)なんてのがあったんですね、と「円丈以前・以降」の言葉に触れてから(新作の)「復讐おんな」。話がどうっていうよりディティールとパワーで勝負。


中入後の枕は、山谷の商店街が好きという話から。出演番組でホームレスを扱った際「家を失くしてしばらくは物を拾って食べることができないから、栄養失調で脳に栄養がいかなくなる」という説を聞いたそう。こうした話が本編に活きてくる。
毎回書いてるけど、談笑の「古典」はリアルにアレンジされることで生命を得てる。だから、お腹を探ってアチッ!と指をなめちゃうのが笑えるし、「犬が通れるくらいの穴じゃ棺桶は無理だろ/家元はどうしてたかな・笑」なんて「古典の穴」が見つかってしまう(笑)ホラーめいたサゲも完璧。
終演後、例によってCDは持ってるから、手拭を買ってサインをもらった。