立川談笑 月例独演会


立川談笑粗忽長屋
立川談笑「反グル対俥」
 (中入)
立川談笑「シャブ浜」
 (11/28・国立演芸場


出囃子はいつものsmoke on the water。開口一番「最近大きなニュースがないと思ったら」「まだ油断してません」「死に目に会ってないし・笑」。談志の死後に一門で集まり盛り上がった話の内容や、取材に答えるうちに改めて思い出したエピソードなど、しんみりじゃなく明るく、でも止まらないといった感じで、長い枕は30分。
「今日は談志が好きだった噺を演りたい」と、まずは「粗忽長屋」。いつもの「粗忽だらけ長屋」と違い(「だらけ」には違いないけど・笑)、サゲ問題=あっちとこっちにいられるか!というのを延々といじる。私はこの噺のサゲって物のはずみみたいなものだから拘るのはかっこわるいと思うんだけど、こういうのもアリかと考えた。
この時点で一時間経っていたので下がろうとするも、「弟子に『もう一席』のジェスチャーをされた」と座り直して「反グル対俥」。朝鮮人バージョンを聴くのは初めて。


中入後は黒紋付に着替え、枕無しで「シャブ浜」。ナマで聴くの初めて。
私にはあまり感じるところがなかった。しかし談笑を聴くと、落語って何だろうと考えてしまう。つまらないって意味じゃなく、私にとっては、何かを露わにしてくれる存在ってことかな。