お笑いワルツ亭



立川談笑金明竹
立川談笑「堀之内」
 (中入)
立川談笑「イラサリマケー」
立川談笑「片棒・改」
 (2/27・ワルツホール所沢)


所沢での独演会は初めてだそうで、終わってみればまさに「談笑の世界へようこそ」。「独演会」なのだから前座やゲストが無いのは勿論、昼間に行われた他の噺家さんの二人会は計四席だった、一人で四席だって演れます!というのでこんなことに(笑)
高座に上ってまずは自己紹介がてら、あるいは慣らしで、枕を長々と。国立演芸場の独演会で聞いたことのあるものばかり、すなわちこれも選り抜き。しばらく独演会に行っていない身としては懐かしく、まだこんなこと考えてるんだ〜と嬉しくもあった(笑)「(今の世に溢れる、返す隙の無い挨拶についての話題で)挨拶を返さないと心が磨耗する」というの、帰りに同居人が「ああいう考えっていいよね」と言っていた。やっぱりそういうふうに思える、シンパシーを感じられる人の落語を聴きたいものだ。


何度も聴いた「金明竹」も、終わった後に、関西弁で演らない理由(「今は関西弁が『分からない』ということは無い)から、談志との二人会で演ったら受けに受けて、帰りの新幹線である一言を言われたというエピソードまで初めて聴いた(ような気がする、忘れてるだけかな・笑)
次いで、自分はどんなタイプのうっかり者かという話から「堀之内」へ。元々好きな噺だけど、やっぱり談笑のがいいなあ。聴くほどにスピードが増してる気がする。同居人は女の粗忽者のが聴きたいと言ってるけど(笑)枕で「粗忽」について「最近使わなくなった言葉」の話をしたからか、「腰巻」に「平たく言うと女物の下着」という注釈入り。
中入後に「四席宣言」をして、何かと思いきや「ここは新宿西口…」と「イラサリマケー」。会場は受けてたのに、しきりに「ネタの選択を間違えたかも」と10分足らずで、一応駆け足で最後まで演って終了。
最後は「談志の話をするというのは『ケチ』の枕です」と「片棒」へ。これも定番の面白さ、楽しく聴いた。