末廣亭・正月二之席


▼昼の部終盤
入るとちょうど、花緑さんが「長短」を始めたところ。久々にナマで観たけど、寄席で遭遇するとお得な気分になり嬉しい。いつもは登場人物のキャラクターがはっきりしない感じもするけど、分かりやすい噺ということもあり、楽しかった。
昼のトリの円歌は、本人いわく「めったにやらない」、「天皇陛下の前で口演した話」。さすがに面白い。
ここまでは、超満員だったため、端の通路で立見。


▼夜の部
わずかながら帰る人がおり、桟敷席に座れた。扇辰さんの弟子という前座さんの「狸の札」に続いて、こみちさんの十八番「権助魚」。
〆治「松竹梅」、扇遊「手紙無筆」などに続いて円丈の「リクエストブック」…寄席ならではのネタ、初めて観られて嬉しい☆
この日一番受けてたのは、やっぱりその後の権太楼かな?ナマではこれしか聴いたことない、「豪華客船に乗った話」。
お正月らしく?川柳川柳のいつもの軍歌や志ん駒による米軍の手旗信号など、年寄り文化の連発だったけど、寄席ではそういうのも楽しい。皆、体のほうは元気そう。でも一番現役という感じがしたのは、「四人癖」を演った80歳の金馬。面白かった。


▼トリ
夜のトリの小三治は、(並んだり電話したり)頑張らないと観られないので、ナマで聴くのは初めて。
お正月の浅草演芸ホールや手拭いの蘊蓄話などひとしきりした後(その日は歌る多さんの手拭い持参!)「千早ふる」。全部で50分。へんな言い方だけど、小三治の落語って、あまり笑わなくていいからラクだ。普通の「やりとり」をただ聴く、心地良さ。