時空刑事1973 ライフ・オン・マーズ



BBC制作(06〜07年)のドラマ。「life on mars(原題)」って?と手に取ったら、もちろんそれはボウイのことで、その曲を聴いてる最中に事故に遭い、1973年にタイムスリップした警部のサム(ジョン・シム)が、ボスのジーン刑事と組んで活躍する話。



ボウイのベスト盤を聴いていたサムが目覚めると、足下のハイウェイは建設前の空地に、ipodは8トラックのカセットテープに…このあたりのあっさりした描写がイギリスって感じで良い。タバコの煙が目に沁みそうな警察の部屋に「クライマーズ・ハイ」の80年代の新聞社を思い出した。日本でも似た設定でリメイクすれば面白いのに〜(アメリカでは作られており、ボスのジーン役はハーヴェイ・カイテル…あまり観たくない)。
上では「タイムスリップ」と書いたけど、1話目で既に、描かれているのが昏睡状態にあるサムの観ている夢「らしき」ことが示され(先日観た映画「パッセンジャーズ」と通じるところがあるかも)、「元の世界」に戻ろうとする思いや、自分が扱った事件の萌芽など色々な要素が混じっており面白い。映像もきれいだし、BGMには、70年代をリアルタイムで知らない私にも分かる有名曲が大音量でばんばん流れる(第一話ではルー・リードやwho、creamなど)。
理論的なサムは次々と事件解決の糸口を掴むけど、証拠をでっちあげても悪人から町を守ろうとするボスに抵抗して「理性的」な21世紀のやり方を通した結果、悲劇が起きてしまうこともある。「マジックミラー」のシーンには笑ってしまった(70年代にはなかったのかあ)。


少し話がそれるけど、先日やっと漫画「20世紀少年」を読み終えたんだけど(映画版を観るため)、考えたらこれも曲のタイトルを冠に、過去(ゲーム?の中だけど)と現在を行ったり来たりする話だ。
(ちなみに漫画の感想は、やたらパンツが出てくるな〜と…少年漫画ってあまり読まないから、ああいうものなのかな?)


どのドラマも1巻だけで先に進まないけど(笑)これはちょこっとずつ観たいな。
スピンオフ「キケンな女刑事 バック・トゥ・80's」(原題「ashes to ashes」)(WOWOW内ページ)というのもあると知り、久々に「シリアス・ムーンライト」を観たくなった(「ashes to ashes」の後に「space oddity」を演るのが面白い/「リアリティ」の方がこの曲は観易いけど…/私が持ってる年季入ったビデオじゃなく、DVDならもっとちゃんと見えるのかな?笑)


シリアス・ムーンライト [DVD]

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この「ashes to ashes」のボウイは可愛すぎ!どうしてもアレンジがおっさんくさいというか、落ち着いちゃってるけど…



ティアーズ・フォー・フィアーズによるカバーを聴くと、普通の人(普通っぽい上手さの人)が歌うとこうなると分かる。