ライラにお手あげ



ファレリー兄弟ベン・スティラー作品。
40歳にして一目ぼれの相手と結婚した男が、ハネムーン先で幻滅し、別の女性に心奪われて騒動を繰り広げる話。物事って一度にやってくるものだ。
ベン・スティラーが、「なぜ女の人数なんかにこだわるんだ!」と嘆く「穏健な」男を、初老の雰囲気さえ漂わせたルックス(髪型のせいか?)で演じる。


最初に現れるライラの「(主人公にとって)だめなところ」が、「母親が太ってる(=将来そうなる可能性がある)」など、自分ではどうしようもないことなので、何となく釈然としなかったけど、その後の二人の「不一致」については、相性って意思で左右できるもんじゃないから、どうしようもない。
でも私には、ライラはチャーミングな女性に思われた。映画としては、そんなふうに「出てくる皆がいい人」に感じられた方が観てて楽しいけど、それならそれで、「皆幸せ」に終わってほしい。フェイドアウトのようなライラの扱いは寂しい。


作中、やたらボウイの曲が流れる。ラジオから流れるスパイスガールズにノリまくるライラに顔をこわばらせるベンだけど、「運命の女性」とは、車の中で「ash to ash」を歌いあげる。


ベンの父親(実父のジェリー・スティラー)がベガスの風呂から、おっぱいの浮かんでる女と電話を掛けてくるシーンが好き(笑)