アルゴ


怪我して以来、久々の映画館。やっぱり劇場はいい。
「復帰」にはうちから近くてバリアフリー新宿ピカデリーと決めてた。行ってみたら、確かに支障なかった。ただギブスを装着してると、脚をおさめて数時間座ってるのが疲れるということが分かった。まだまだ「本調子」にはなれないな。
なるべく空いていそうな回をと、平日の昼間というのに加え、twitterのTLから空いてるイメージがあった本作を選んだのに、ほぼ満席だったのにはびっくり。どのみちふちっこの席だからよかったけど。




「堕胎みたいなもんだ、嫌な仕事だけど、素人にはできない…」


冒頭の説明アニメの長いのに飽きた頃、やっと本編だと思ったら「中」と「外」の繰り返し。ちょっと白けてしまった。あそこまるまる、いらないじゃん!と思う(笑)
いわゆる「普通に面白い」映画だったけど、全編を通じて、もっさり、ちぐはぐな感じを受けた。例えば大使館邸に隠れてる人質の女性が、人が撃たれるところを目撃した後、窓のカーテンを閉めるのを外から捉えたカットなど、なんなの?と思ってしまう箇所が多かった。またベン・アフレックアラン・アーキンのタコスを食べながらの会話は、ラストに繋がる大事な場面なんだけど、どうも私の好みじゃない、いまいちすっきりしない感じ、バットマンにおけるクリスチャンとケイン様のやりとりと似てるなと思った。
タコスといえば、ハンバーガーやタコスのファストフードに対して、ベンは家に帰ってから何食べたのかな?と思った(その描写が欲しかったというわけじゃなく)。最後の、息子のベッドでのシャツの胸がとても印象的だった。


予告編から勝手に「映画作り」ものを期待してたので、拍子抜けしたってのもある。ジョン・グッドマンアラン・アーキンは中盤全く出てこないんだもの。何て勿体無いと思ったけど、実話が元だから仕方ないのかな。
始めにベンが皆の前で計画を披露、その後にそれを聞いたグッドマン、さらにアーキンという映画人らが自分の言葉でストーリーにしちゃうのが面白かった。実際はそんなふうにはいかない。ロケに邪魔される場面とか、反「映画」、みたいな感じも受けた。
グッドマンについては、いつもこんなような役だから、同じデブならもうヴァル・キルマーでもよくない?(年は違いすぎるけど)と思いつつ観てたんだけど、最後の「本人」写真を見て納得(笑)


しかしあの頃のヴァン・ヘイレン、あらためて聴くといいな!あの場面が一番アガった(笑)