アドベンチャーランドへようこそ


アドベンチャーランドへようこそ [DVD]

アドベンチャーランドへようこそ [DVD]


1987年夏。地元の遊園地でアルバイトする大学生の、ひと夏の物語。


主役のジェイムズ(ジェシー・アイゼンバーグ)とエム(クリスティン・スチュワート)は、ともに自室にルー・リードとボウイ(ジェシーは「Heroes」、クリスティンは「Aladdin Sane」)のポスターを貼っている。遊園地で「一日20回流れる」Rock Me Amadeus〜なんかは別として、BGMや、二人が車で流す曲には、(日本語版で観た場合)ほとんど字幕付き。若い頃に聴いてた音楽って思い入れが違うし、思い出とも分かち難いよなあ、なんて単純なことを思ったり。
夜中にクルマで「どっか行く?」ってことになったり、空が白むまで戸外で喋ったり、何気ないシーンがいい感じ。ジェイムズのセリフ一つ一つも、共感できないながら(笑)確かにこう言っちゃうよなあ、なんて思える。


学生たちが働くのは、古いけれども手入れの行き届いた遊園地。旅立ってゆく彼等に対し、経営者夫婦(ビル・ヘイダー&クリスティン・ウィグ)は夏が終われば「閉園して冬支度」、同じ場所で次の夏を迎える。田舎町で「伝説」を楯に生きる色男(ライアン・レイノルズ)もそれは同じ。最後に彼とジェイムズが、互いに何か言いたげに、でも何となく別れるシーンがいい。


クリスティン・スチュワートは「トワイライト〜初恋〜」(昨年のベスト3に入るお気に入り)もそうだけど、今んとこ、辛気臭くって観ていて楽しくない(この映画の場合、ああいう女のコが必要なんだろうけど)。これからもっと色んな役やってるとこが観たい。