LET IT BE 〜レット・イット・ビー〜



東急シアターオーブにて、ライブショー「LET IT BE 〜レット・イット・ビー〜」。
ロンドンで幕開けしN.Y.ブロードウェイを経て日本上陸!という謳い文句に、よく知らないながら楽しみにしてた。一階中央あたりの良席に着くと、ステージの左右に設置された「古いテレビ」型のスクリーンに「ビートルズクイズ」が映し出されていた。


照明が落ち幕が開くと、キャバーンクラブのセット、というか大きな画の前で、当時のビートルズルックの4人が「I Saw Her Standing There」を演奏し始めた。初期の曲こそ好きなのに、しばらく困惑が続いた。というのも、私は「ビートルズ」を題材としたミュージカルだと思っていたのが、ものまねライブがどんどん進んで行くばかりで、どうやって受け止めていいか分からず、変な言い方だけど、「ビートルズの真似をしている生き物を観察している」感覚になってしまって。
二部構成の前半で「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」の曲まで進んじゃうのにも驚いた(私にとってはその前までがビートルズの「殆ど」だから)。大仰な演出の「Lucy in the Sky with Diamonds」などは、アトラクション気分で楽しかった(キャプテンEOみたいなね・笑)


休憩後の後半は「All You Need is Love」からスタート。このあたりから楽しくなってきた。ホワイトアルバム〜Yellow Submarine〜Abbey Roadの曲のメドレーに組み伏せられた感もあるし、思うに初期の曲をやるには会場が不似合いだったのが、ここへきて舞台の大きさや演出が(私の認識の中で)しっくりくるようになったんだろう。「Blackbird」からのアコースティックタイムもよかったし、「Get Back」の、背後のビルの壁面の画が次第に上っていくなんて演出も面白かった。
両側のスクリーンやステージの合間に下ろされる幕に映し出される「当時」の映像の中に、ベトナム戦争のものもあり、前半の気持ちのままだったら、ふざけてるのかと思っちゃうところだけど、素直に受け止められた。すなわち、ビートルズの平和に対する思いも、ものまねすることで伝えようとしてるんだなって。そしたら始まったのは(ビートルズの曲じゃない、ジョンとヨーコの)「Give Peace a Chance」。ピアノの前のジョンとポールがやりとりするのが、妙な感じながらなんとも嬉しい。
「Let It Be」を経て「Hey Jude」でお開き。半年の間に二度もこの曲を大合唱するなんて。さすがにポールの日本語は無かった(笑)



開場前にシアターコーヒーで休憩。落ち着かない場所だけど、コーヒーは美味。