ステイ・フレンズ



武蔵野館にて、公開初日に観賞。「映画の日」ということもあってか結構な人手。



「恋愛映画って、最後に流れる中途半端なポップスのおかげで、
 内容はどうでも、見てよかったと思わせられるのさ」


途中から何だ、こんな話かと思ってしまったけど、ジャスティン・ティンバーレイクミラ・クニスの主役二人がとにかくチャーミングで楽しい。冒頭ジャスティンが「尻の穴」を見せる時点でつかみはオッケーって感じ。「出会えてよかった」のタイミングも完璧だ。


自分はセックスに「関係」ありきじゃないから(事後に対処するから)、本作の「SEXしても友達。それが二人のハッピールール?」という宣伝文句に、「関係」ありきタイプの人が「社会」や「自分」にどう対処していくんだろう?と期待してた。そうしたら極めて「普通」のラブコメだったので、拍子抜けしたわけだ。
それに、例えばなぜ「甘い言葉」は「友達」の間では厳禁なのか、セックスにはなぜそういうことがつきものなのか、単に「厳禁」と言われても、私としてはそういうことが引っ掛かって先に進めないんだけど、結局、全く「一般論」の内側で過ぎていくのでいまいち乗れず。まあこれも、「普通」のラブコメとして観てれば気にならない点だろう。ミラ・クニスの「私のこと、純粋に『女』としてはどう思う?」などというセリフは、あまりに「一般的」すぎてがっかりしたけど。


冒頭、それぞれ恋人に振られる二人。「プリティ・ウーマン」とジョン・メイヤー、「となりのサインフェルド」などカルチャーへの言及が多い。贅沢にもジャスティンの歌真似まで観られる。
フラッシュモブのくだりは、例えば「(500)日のサマー」のダンスシーンみたいのを、「今」ならこんなふうにもやれるんだ、というアピールに感じられ面白かった。他にも色んな「今」が盛り込まれている。聖書の場面には笑ってしまった。
エンディングのお遊びには、たまたま数日前に観たメル・ブルックスの「大脱走」を思い出し可笑しかった。話はそれるけど、学生時代に「基礎教養」として頑張って観てた時にはメルがうざくてしょうがなかったけど、今は楽しめた。犬も可愛いし。


ジャスティンの父親役に今年何度目だ!のリチャード・ジェンキンス、姉役にジェナ・エルフマン。誰だこの西川峰子みたいな感じのいい女性は?と思ってたら、エンディングでジェナと分かりびっくり。声で分かるはずなのに〜と思いきや、私の中で彼女の声は雨蘭咲木子なんだった(笑)更に同僚にはウディ・ハレルソン、水上ってだけのつながりだけど、大好きな「ダイヤモンド・イン・パラダイス」を思い出しにやついてしまった。