アジョシ



バルト9にて公開二日目に観賞。スクリーンが小さいこともあってか満席続きのよう。


楽しかったけど、期待してたほどじゃなかった。登場人物が多すぎ、話が複雑すぎていまいち入り込めず。さらわれた!→うぉー!→皆殺し!→涙がぽろり、ってだけでいいのに。


冒頭、ウォンビンとキム・セロンの触れ合いが長々と描かれる。ウォンビンが買ってきた花(後で意味が分かる)をセロンが花瓶に活けると急に怒鳴って取り上げるなど、漫画みたいな描写が多いこともあり、少々飽きてくる。
生々しい「悪」が次から次へと出てくる。皆イイ顔なので…イイ顔すぎて飽和状態になり勿体無いばかり。キム・ソンオ演じる「弟」は、最近じゃ「探偵はBARにいる」の高嶋弟と並ぶ直毛変態系悪役だ。白い粉!トイレ!とオモシロ要素満載なのに、どれもおざなりなのも残念(粉は違う国か・笑)。


ハリウッドぽいこなれた映像から滲み出る韓国風味。冒頭、セロンの母親が車に乗ってひゃっほー!とやっているのを男が「馬鹿な女」と蔑むように吐き捨てる場面。爆発の瞬間の男の目のアップには笑ってしまった。「もしもし警察ですか!」にも笑っちゃったけど、周囲が静まり返ってたので恥ずかしかった。


ウォンビンは、少なくとも本作では、世界一の黒目の持主。駄菓子屋で、キム・セロン目線、じゃないけど見上げた角度のカメラで彼に「怒ってる?」と言われる場面、お前はどこのくらもちふさこのキャラだってほどヤバかった。