世界侵略:ロサンゼルス決戦



他の作品が混んでたこともあり、アーロン・エッカート目当てで、ミラノ1にて公開初日に観賞。新宿地区では他にバルトやピカデリーで上映してることもあってか、午後の回は3、4割の入り。


犬顔つながりじゃないけど、キャラクターからしても、主役は20年前ならハリソン・フォードだなと思った。同居人いわく「もっと前ならポール・ニューマン」。冒頭、海辺をジョギング中に部下に追い抜かれる古参軍曹(アーロン)という図が「ハートブレイク・リッジ」みたいだから、30年前ならイーストウッドか(ちょっと年取りすぎか・笑)


本作の目線はずっと地べた。主人公の属する小隊はテレビのニュースで、あるいは避難した先の建物のPCで、「危機勃発」の様子や途中経過を知る。見上げても狭い空、周囲は煙で定かじゃない。
そもそもエイリアンもので、地上での銃撃戦がメインというのが珍しい。それこそシューティングゲームのようだ。近しいもんだから、解剖して急所を探したり、至近距離で撃ったのが覆い被さってきたり、体液に触れてもいいの?と心配になる(笑)


映画が始まってまず引っ掛かるのが、「2時間後に指定エリアを空爆」という作戦について。乱暴さには百歩譲っても、主にテレビのニュースで告知してるだけなのに、具合の悪い人など皆避難出来てるの?と思う。まあ「目線が地べた」だから、よそで何か対処してるのかもしれない。
見張り中の隊員二人の「あいつらも上官の命令で戦ってるのかな」「そんなこと言ってるヒマないだろ」という会話や、父親が明かす少年の「友情目当てできたのかも」という言葉はとんでもなく浮いて感じられた。結局、家族と故郷のために頑張る俺達を映画にしたい!敵はエイリアンなら文句ないだろ、という話に思えてしまう。


終盤、武装強固にして出直す際のノリノリぶりが可笑しい。「鹿がいたら!」「突っ込め〜」には笑ってしまった。数年前の映画「G.I.ジョー」にも通じる馬鹿さだ。
ミシェル・ロドリゲスの「私たち、最高!」にはさすがに白ける。ちなみに彼女、始終顔の真ん中の方しか見えないので、エンドクレジットまで誰だか分からなかった。