最近観たもの


…といっても随分前に観たものもあり。tweet発掘してみた。


アンストッパブル


面白かった!主役二人が賭けるのはシンプルな一発勝負、その前哨戦として無名のプロたちが怪物に挑んでは散っていく、その度にニュースで顔と名前が紹介される…という展開がたまらない。
映画において「緊急時に職場につめる女性」を見ると、(ドラマだけど)「第一容疑者」のヘレン・ミレン洗顔して化粧し直すシーンを思い出す。長丁場に身だしなみはハンデだ。本作のロザリオ・ドーソンはずっと小奇麗だけど、さあやるぞって時に髪を上げ、主役二人の味方をすると決まった時に再び髪を下ろすのが印象的だった。
それにしても「フーターズで学費を稼いでる」(ちょっとエロい事してるのは真面目な目的のため)って、ある種の男の夢だな(笑)



ヤコブへの手紙


恩赦により出所した元死刑囚のレイラと、彼女を引き受けた盲目の老牧師。彼のもとに届いた手紙を読むという仕事に、レイラは気が乗らない。ところがある日を境に手紙が途絶え、牧師は気を落とす。
コンパクト(75分)にまとめられた面白い作品。レイラが牧師に対し、絵に描いたような「反抗」や「ずる」をするというわけでもなく、話はとんとん進む。そもそもどういう理由で彼のもとに手紙が来るのか、なぜ突然来なくなるのか、よく分からず、全体的に寓話的な感じがする。
レイラを演じる女優さんは「表情が豊かな内山くん」という感じ。いくら「家事はしない」という取り決めとはいえ、目の見えない爺さんに、やれることは全てやらせるという態度がいい(笑)だからこそ、「最後の手紙」の後に彼を支える手に意味が出てくるわけだけど。
作中、牧師(とレイラ)が「パンとお湯(にインスタントコーヒーや紅茶?の粉を入れたもの)」しか口にしないのは、やはり聖書と関係あるんだろうか?また、だだっ広い家の中でなく、背の高い草ぼうぼうの裏庭で「仕事」をするのが、日光に当たる機会を逃さないフィンランド人らしいなと思った。


▼デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断


昨年末、本作の予告から久々に「大災難P.T.A.」を観返したら、やっぱり面白かった。あのタオル!主演二人は勿論、ケビン・ベーコンも最高だし、「Planes, Trains & Automobies」の通り色んな乗り物が出てくるのが嬉しい。大陸を車でがんがん横断するってのがアメリカならでは。他にもジョン・ヒューズつながりで「ホリデーロード4000キロ」など、ナショナル・ランプーンシリーズが観たくなった。
話は戻って本作は、ザック・ガリフィナキス(未だに名前覚えられず)が登場時、わんこと一緒なのでイヤ度がだいぶ中和される。ロバート・ダウニー・Jrともども、時と場合によって色んな面を見せるのがいい。
旅の途中、ザックの方はシャワーを使うが、ロバートの方はずっと風呂無し。シャツの脇が汚れてるように見えたけど、どうだったのかな?



▼180°SOUTH


上映前に、ツリーハウス・クリエイターの小林崇氏のトークショーあり(関係ないけど、喋り方が清志郎に似てるなと思った・笑)司会者の質問に答える形で、自らの活動や、映画を観た感想について述べた。「普段は年下の人と一緒に居ることが多い、年上の、お金持ちはいても尊敬できる人はそういないけど、この映画に出てくる二人はかっこいい」。


Patagoniaの創業者イヴォンと、The North Faceの創業者ダグ。二人はかつて「人生を変えた」長い旅を共にした。本作は、その記録映像に魅せられたアメリカ人青年ジェフが、二人の足跡をなぞるドキュメンタリー。南米の風景が美しく、音楽も気持ちよく、後半少し眠ってしまった。全体的には「ものすごく壮大な夏休みの自由研究」という感じ。
旅には当の二人も同行。彼らが思うところを語るシーンが随所に挟み込まれる。ぱっと見、陽気そうなイヴォンと陰気そうなダグが並んだ絵面が可笑しい。
冒頭、イヴォンとダグが登山用具を作っているシーンで「アイガー北壁」(感想)を思い出した。もっともこの二人の場合「よく出来ていたので商売になった」そうだけど。