ル・アーヴルの靴みがき・その2



ル・アーヴルの靴みがき」公式アカウントで知った、「JUHA」(=「白い花びら」)というカフェに出掛けてみた。座ったのは窓際の、「街のあかり」のポスターの下の席。雨を感じながらトーベ・ヤンソン短編集を読む。


新宿に戻り、せっかくだからと?「ル・アーヴルの靴みがき」二度目の観賞。ホームの武蔵野館!で、カウリスマキを観られるなんて。サービスデーということもあってか満席だった。
(初めて観た際の感想
・前回書きこぼしたことなんだけど、マルセルが高級靴屋の店員に「テロリスト!」と罵られるのと、新聞で密入国者を取り上げたニュースに「アルカイダとのつながりは?」と見出しが付いてるのには、アキのヨーロッパ観とでもいうものを感じる。
・皆の瞳をよくよく見ていると、なぜか目に涙をたたえているような場面が多い。でも決して涙は流さない。「泣くだけ損だ」とは本作の決めゼリフ。
・マルセルがアルレッティをソファに運ぶ場面、彼女が病院の窓から外を眺める場面(アキ映画にしては珍しく眺めがいい!笑)、最後に彼が彼女を迎えに行く場面などで流れる音楽は、「ラヴィ・ド・ボエーム」を思い出させる。アキにとってああいうのが「フランスのドラマの音楽」なのかな。でもって音楽つながりで、展開を知って観てると、予告編に使われてるアコーディオンの曲は、まるでジャン=ピエール・レオーの出囃子のよう…いわゆる「出オチ」みたいなもんだけど。携帯電話、右手の人差し指一本で操作してた(笑)