バルト9にて観賞。とてもよかった。ポスターには「一緒にいると、あったかい」とあるけど、正しくは「一緒にいると、バカになる」だろう。それが愉快だ。
何とも魅惑的なクリストファー・ロビンの部屋の映像に始まったかと思いきや、その後は全く違うテイストで攻めてくる。「クマのプーさん」の「本」をさかさまにすると、挿絵の中のプーさんがベッドから落ちて目を覚ます。昔ながらのアニメーションに加えて「本」を活かした展開が楽しい。エンドクレジット後にスクリーンに広がる、あの挿絵の森も素晴らしい。
プーさんの映画を観たのは初めてだけど、ディズニーって、原作の「クマのプーさん」、というか「本」を重要視してるんだなと思った。ランドの「プーさんのハニーハント」だって、「本」がどどーんとお出迎えしてくれるものね。
(こうした、本というか文章というか文字で遊ぶあたり、子どもの頃大好きだった「漢字の本」を思い出した)
- 作者: 下村昇,まついのりこ
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2002/02
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エンドクレジットも楽しくて最高。ズーイー・デシャネルの歌に合わせて、クリストファー・ロビンの部屋の中で物語が繰り返される。ハンドメイド感にわくわくする反面、「クマのプーさん」は少年の想像した物語だから、あれはヴェールを取りのぞいた「正しい」映像だと言えるけど、それを見せてしまっていいのか?と思う(笑)また「トイ・ストーリー ハワイアン・バケーション」を想起して、そういや「クマのプーさん」って「トイ・ストーリー」でもあるんだよなあ、クリストファー・ロビンは大きくなって、ぬいぐるみと遊ばなくなる(ことを示唆して終わる)んだから、などと思う。
作中では吉本新喜劇顔負けのギャグが炸裂。オウルのあれは、私にとってはもちろん、ドリフの刑務所コント(以下のバージョンだと開始4分〜)。これを初めてやったのは誰だろう?