▼孫文の義士団
公開二日目、シネマスクエアとうきゅうにて観賞。
つまらないわけじゃないけど、日曜の夜にはふさわしくなかった。冒頭に置かれた「香港における初の要人暗殺事件」の犯人が、絵に描いたようなワル!って顔つきなので、敵vs.味方!戦いにつぐ戦い!って感じの映画なのかとわくわくしてたのに、アクション炸裂まで時間がかかることもあり、「革命において命を落とす者たち」に思いを馳せてしまいしんみり。「家族や村を守る」話ならもっと気楽に観られるけど、スケールが大きくなると、むなしさを覚えてしまう。観ながら思い出してた「十三人の刺客」の方がいい。
ドニーについては、もっとアクション見たかったけど、その代わり?笑顔で自転車漕いだり屋根から娘を見守ったりと、吹き出しちゃいそうなシーンが結構あった。
新宿ミラノ2にて2D字幕版を観賞。
いつだって腐る寸前(そこがいい!)って感じのJBのお馴染み芸を、いかにも彼らしいストーリーにて堪能。面白かった。
本作はガリバー旅行記「現代版」だけど、小人の国は「現代」じゃなく「昔(中世)」。ガリバーが重宝される理由は、体がでかいことと「後の世代」であること、いずれも意図せず身に付いてるものだ。ふと漫画「僕はビートルズ」を思い出し(60年代にタイムスリップしたコピーバンドが、ビートルズより先に彼らの曲を発表していく話/JBが「自分が作った曲」を流すシーンもあったし・笑)、そういう点が気になったけど、「創造」などの一元的な話じゃないので、ともかく頑張ってめでたしめでたし。
残念だったのは、小人たちが得意な「大工仕事」の魅力があまり感じられなかったこと。
忘れた頃に出てくるアマンダ・ピートは、結構好きな女優。JBとの共演は「マテリアル・ウーマン」以来かな?スティーヴ・ザーンとJBがニール・ヤングのコピーバンドしてるってだけで、そこそこ面白い一本。
「嫌いなものは朝食と嘘、それから戦争」
アシュトン・カッチャー&ナタリー・ポートマン主演、アイヴァン・ライトマン監督。アシュトンの映画は公開直後に行くようにしてるから、本作も初日に観賞。
楽しかった!理詰めの奥行きのようなものはないけど、最初から最後まで口角上がりっぱなしって感じ。宣伝から「プレイボーイ」と「お堅い女」のラブストーリーかと思ってたけど、そういうんじゃない。主役二人がどういう理由でそれぞれの「恋愛観」を持ってるのかは描かれない。こういう人がいる、ただそれだけ。そこがいい。
アシュトンの魅力が、これ以上やられたら体がもたないってくらい満載。加えて、今年公開の映画の中で最も「全裸でスクリーンに出てる」時間が長いことになるかも(笑)終盤はわんことの共演も。夜中にセックスした後「マフィンは?」、生理中と聞けば手製の「生理用コンピ」(!)にカップケーキを持ってくるという甘いもの好きぶりが、以前よりむっちりした体にぴったり。
ナタリーもとても良かった。普段クールなのがたまにはじけるってベタなキャラだけど、やりたいときの口半開き、酔って「他の女」を蹴散らしに来る姿、「捨てゼリフ」を吐く姿、チョコシェイクにむしゃぶりつく姿、全てがキュート。母や妹との、よくあるといえばよくある会話にも、じんとさせられた。アシュトンとは「まるで少女誘拐」のカップル、歩いてる時より、車に乗ってる時のでかさの差がすごい。