立川志の吉 東京駅前独演会


立川談吉「ぞろぞろ」
立川志の吉「紙入れ」
 (中入)
立川志の吉「浜野矩随」
 (4/21・東京八重洲ホール)


冒頭の「報告」は地震について。神戸出身だそうで、阪神・淡路大震災の際の思い出と重ねての話。東京の大学に在学中で、数日後に実家へ出向いたんだとか。面白い内容だった。
「人の噂はこうして広まる」という小噺から本編へ、マクラの体を成しておらず唐突だと自分で突っ込み(笑)「紙入れ」をナマで聴いたのは初めて。志の吉さんの演る女性って、へんな言い方だけど大人っぽくて好きだ。
中入前に「抽選タイム」。「料金の何割かを募金、といっても信じてもらえないから(笑)こうすることにしました」と、事前に宮城県のアンテナショップで大量購入してきた品物を整理番号による抽選で配布。いい案だなと思った。


中入後の「浜野矩随」は、この日(の昼の回)がネタおろしとのこと。この噺は円楽さんのをテレビで観たことしかなく、そう面白いとも思わないけど、終演後に「自分を見ているよう」「どんな道でも一皮剥ける時というのがあるものだけど、自分はまだ」と言うので、なるほどなあと思った。思い入れのある噺を聴くのっていい。