ヤッターマン


(ネタばれ…ってほどじゃないけど、これから観るなら読まない方が楽しめるかも)


深田恭子の「よいしょ、よいしょ」という掛け声が耳に残って離れない…。


アニメの映画化(って、あまり他を知らないけど)として、かなり面白いと思った。
74年生まれの私は、小学校にあがる前に「ヤッターマン」の本放送を観た(もしくは少し後に再放送を観た)世代。懐かしさにひたってるとその感情を洗い流される、の繰り返しで、それが気持ちよかった。勝手に走り出す感じのオープニングも最高。



原作通りドクロストーンの争奪戦を描きながら、後半はドロンジョ様(深田恭子)の色恋問題に発展。目と目で…のガンちゃん(櫻井翔)とドロンジョ様に嫉妬するアイちゃんの姿に、「お子様は恋愛できない」「だから大人にあこがれる」ものだった昔の漫画を思い出し、懐かしさを覚えた(昔書いた気がするけど、「ガラスの仮面」の速水さんとマヤの関係に、今読むと違和感を覚えるのもこのためだと思う)。
もっとも同行者の記憶によると、原作ではドロンジョ様はガンちゃんを子ども扱いしてたようなので、女心を射止めた今回は男の方の恋愛年齢は引き下げられたようで良かった(笑)


ドロンジョ様以外は原作に沿って集めたというかんじのキャスティングなので、「すごい演技」は観られない。阿部サダヲが苦手な私には、後半の嫌がらせは利いた。1号役の櫻井翔は、もうちょっとセクシーに撮れないものかな?と思ったけど(だって男キャラは彼一人のようなものだから・笑)、キャラクターにぴったりはまっていた。2号役の女優さんは、あのキャスケットが似合わないように感じたから、もうちょっと違う形ならいいのにと思った。
深田恭子が好きな私は、彼女が出るから観に行ったんだけど、「私の心を盗んだ、だから…」のセリフには心が震わされた!私とさほど運動神経変わらなさそうなのに、あのヒールで歩いたり蹴ったり出来るのに驚き(笑)
もっとも子どもの頃は、ドロンジョ様は40くらいだと思っていた…というか、子どもの頃は人を見ても性別や年齢なんて考えたことなかったけど、今にして思えばもっと年上だと思っていた…ので、キャスティングにはびっくりさせられたけど、ともかく彼女は良かった。最後に眼鏡を外したのは、(アニメとは違う)ドロンジョ様の魔法が溶けちゃったようで残念。


アニメならではの物事(実際アニメに登場したか否か知らないけど、巨大寿司とか)をそのまま表現してるのも面白く、そういえばヤッターワンに片手でつかまるあの乗り方に憧れてたなあ、と思い出した。その後、軽トラの荷台に乗ったり、台車で運んでもらったりして欲求を満たしたっけ。
映画になっても語呂上「今週の〜」は外せないから、最後が予告なんだなあ、と思った。